2024年03月25日更新

監修記事

使いやすいキッチンのサイズ・寸法教えます!ワークトライアングルが重要!

キッチンを快適に使うためには、間取りやレイアウトに合った最適なサイズと寸法を知ることが大切です。
システムキッチンや収納・動線などの正しい寸法を知って、理想のキッチン選びに役立てましょう。

システムキッチンの主なレイアウトと特徴・サイズ

システムキッチンを選ぶときには、まず最初にレイアウトを考えます。キッチンには様々な種類のレイアウトがあり、それぞれについて使いやすいサイズがあります。ここでは代表的なレイアウトの特徴やメリット、一般的な規格サイズについて解説します。

I型キッチン

I型キッチンのサイズ例

I型キッチンは最も基本的なレイアウトです。まっすぐな1列のワークトップにシンク→作業台→コンロの順で並びます。

シンプルな形なので誰にでも使いやすく、壁付け式と対面式に幅広く対応できます。選択できるシリーズやバリエーションも多く、サイズに対して最も安価に施工できるのがメリットです。

作業台を広くすると間口が大きくなり、動線も長くなることに注意が必要です。

奥行き65cm・60cm
180〜300cm
(標準:240〜270cm)

I型キッチンの特徴やレイアウトの種類、メリットデメリットを紹介!

ペニンシュラ型キッチン

ペニンシュラ型キッチンのサイズ例

ペニンシュラとは「半島」を意味します。I型対面キッチンの一種ですが、片側の端部(主にコンロ側)だけが壁面に接したオープンキッチンスタイルです。

奥行きの深いワークトップが採用され、I型に近い機能性と、アイランドキッチンに近い開放感やおしゃれなデザイン性を出すことができます。

奥行き65cm・60cm
(フラット対面は75~100cm)
180〜300cm
(標準:240〜270cm)

ペニンシュラキッチンの特徴や施工費用、メーカーを紹介!他レイアウトとの違いとは?

アイランド型キッチン

アイランド型キッチンのサイズ例

I型対面キッチンの一種ですが、「アイランド」の名の通り、システムキッチンのどの面も壁に接しておらず、部屋の中央に島のように配置されるオープンキッチンスタイルです。

ダイニング側からも積極的に調理に参加することができ、パーティーのような華やかな雰囲気を演出することができます。

開放的なデザインでキッチンとリビング・ダイニングを一体的に見せることができますが、煙や臭い、油はねが広がりやすく、作業台が散らかって見えやすい注意点もあります。

奥行き75〜100cmのフラット対面
180〜300cm
(標準:240〜270cm)

アイランドキッチンのメリットとデメリットは?価格についても解説!

Ⅱ型キッチン(2列型キッチン)

Ⅱ型キッチンのサイズ例

I型キッチンを2列並べたようなレイアウトで、セパレート型キッチンとも呼ばれます。

汚れやすいコンロ側を壁付けI型のように壁面に向け、シンク側をアイランドやペニンシュラのように配置することで、両方のメリットを兼ね備えることができます。

作業スペースが広い割に動線が短くできますが、食器棚や冷蔵庫のスペース確保に注意が必要で、トータルのサイズが大きくなるため費用が高くなる傾向があります。

奥行き(コンロ側)65cm・60cm
奥行き(シンク側)65cm・60cm
(フラット対面は75~100cm)
幅1(コンロ側)180〜270cm
幅2(シンク側)180〜270cm

セパレートキッチン(Ⅱ型キッチン)の価格や間取り・レイアウト、メーカーごとの特徴を紹介!

L型キッチン


L型キッチンのサイズ例
出典:TOTO-ミッテ

L型キッチンは、コンロ側とシンク側が90度のL型に折れ曲がったレイアウトです。

I型キッチンよりも動線を短くすることができ、作業台や通路スペースが広くなることが特徴です。

コーナー壁付け式にもできますが、シンク側を対面式に、汚れやすいコンロ側を壁付け式にすることで、両方のメリットを兼ね備えたレイアウトも可能です。

コーナーにデッドスペースが生じやすく、I型に比べて費用は高めになります。

奥行き(コンロ側)65cm・60cm
奥行き(シンク側)65cm・60cm
(フラット対面は75~100cm)
幅1(コンロ側)165〜180cm
幅2(シンク側)180〜270cm

L型キッチンが人気な理由とは?おすすめメーカーやレイアウトの特徴を紹介!

コの字型キッチン(U字型キッチン)

コの字型キッチンのサイズ例

コの字(U字)の文字通りの形をしています。システムキッチンではL型キッチンにサイドカウンターをプラスする形が一般的ですが、コンロとシンクを対面させて中央に作業台を配置するスタイルもあります。片面をリビングに向けたセミオープンスタイルが一般的です。

動線が短くキッチン全体がコンパクトにまとまり、作業台が広くて機能的ですが、食器棚や冷蔵庫のスペース確保に注意が必要で、コーナーのデッドスペースが多くなり、費用も高くなります。

奥行き(コンロ側)65cm~100cm
奥行き(シンク側)65cm・60cm
(フラット対面は75~100cm)
幅1(コンロ側)165〜180cm+45cm
幅2(シンク側)180〜270cm
幅3(カウンター)180〜270cm

システムキッチンの寸法

システムキッチンのサイズ・寸法には「幅(間口)」「奥行き」「高さ」があります。ここでは、それぞれの正しい選び方を解説します。

キッチンの幅(間口)の選び方

I型キッチンの間口の例

キッチンのサイズとは主に幅(間口)のことを指し、最も重要な寸法になります。

どのようなレイアウトのキッチンでも、間口の大きさを決めるときにはシンクとコンロの間にある作業スペースの広さが重要です。配膳や調理中の食材を置き、食器の水切りをしたり、まな板を快適に使うためには、最低60cm以上、できれば75cm以上のスペースがあると良いでしょう。

ただしキッチン全体の幅が広くなりすぎると動線が長くなるために作業効率が落ちることがあります。このため、最も作業スペースと動線のバランスがよいI型キッチンの間口は240〜270cm程度となります。

また、間口が増えればキャビネットの引き出しや扉の収納スペースも広がります。入れたいものを具体的に考えて、うまく収まるかどうかを確認しましょう。

システムキッチンの幅(間口)は15cm刻みでラインナップされていることが一般的ですが、メーカーによってはより細かくオーダーできる製品もあります。

キッチンの奥行きの選び方

キッチンの奥行きの例

システムキッチンのワークトップの奥行きは65cmが標準ですが、60cmのスリムなタイプを選択できる製品もあります。アイランド型やペニンシュラ型などでフラット対面式では、ダイニング側からも使われることを想定して、75cm〜100cmのワイドタイプを選択できる製品もあります。

奥行きが深いほうが作業スペースが広くなりますが、身長が低い方はコンロやシンクの奥にあるものが取りづらいことがあります。また、狭いスペースに奥行きが深いキッチンを設置すると、通路が狭くなって使いづらくなったり、冷蔵庫が搬入できなくなることがあります。

ワークトップの高さの選び方

ワークトップとレンジフードの高さの例

JIS(日本産業規格)では、キッチンのワークトップの適切な高さは80cm・85cm・90cm・95cmとされています。(日本工業規格 キッチン設備の寸法)

また身長に対して適切な高さは「身長÷2+5cm」といわれています。たとえば、身長160cmの人であれば、85cmがめやすの高さです。ただしこれは作業台を使うときの姿勢を想定しているので、鍋を載せるコンロ部分ではやや高く感じられ、底面が下がっているシンク部分では低く感じられる場合があります。

またコンロ面からレンジフード下端までの高さは、消防関係法令で80cm以上と決められています。(東京消防庁 キッチンまわりの豆知識) 

また排気効率を考慮すると90cm程度以内とすることが望ましく、身長によっては頭に圧迫感を感じる可能性もあります。
現在お使いのキッチンの高さを基準として、理想的な高さを確認してみると良いでしょう。さらにショールームで実物を体感するのがおすすめです。代表的な高さの規格は80cm・85cm・90cmですが、メーカーによってはより細かくオーダーできる製品もあります。

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キッチンパーツの寸法

システムキッチンには、コンロ(IHクッキングヒーター)・レンジフード・シンク・食器洗い乾燥機といった設備機器がビルトインされています。これらの機器の寸法はキッチンの使い勝手に深く関わり、多くのスペースを占めるためキッチン本体のサイズにも影響します。

キッチンにビルトインされるパーツ

コンロ(IHクッキングヒーター)とレンジフード

コンロ・IHヒーター本体の幅60cm
コンロ・IHヒーター天板の幅60cm・75cm
レンジフードの幅60cm・75cm・90cm
標準的なコンロ・IHヒーターとレンジフードの寸法

コンロ(IHクッキングヒーター)本体の幅は60cmに規格化されており、天板幅は60cmまたは75cmから選択します。特殊な製品としてはパナソニックのマルチワイドIHのように幅広の機器もあります。

また魚焼きグリルのないドロップインタイプの場合は、本体部分を収納に有効利用できます。

レンジフードの幅はコンロより広いものを選択し、最低60cmから、75cmまたは90cmが一般的です。

シンクと水栓器具

システムキッチンのシンクは、メーカー各社が様々な形状を特徴にしています。以下のサイズが一般的で、中には幅100cm程度の大型シンクもあります。

シンクの幅60〜85cm
シンクの奥行き40〜50cm
シンクの深さ17〜21cm
標準的なシンクの寸法

シンクのサイズは調理や洗い物の作業スタイル、家族の人数や食器の数などによって選びます。

シンクにセットされる水洗器具の位置や寸法も重要です。吐水口の位置がお皿洗いの邪魔に感じられたり、身長の低い方には操作レバーやハンドルの位置が遠すぎて操作しにくく感じられることもありますので、必ずショールームで確認することをおすすめします。

食器洗い乾燥機

近年は食器洗い乾燥機がビルトインされることが増えており、国内・海外に多くの食洗機メーカーがあります。幅は45cmと60cmのいずれかを選択し、高さは深型と浅型の機種があります。扉の開け方にはスライドオープン(引き出し)型とフロントオープン(開き)型があり、使い勝手が異なります。

食器洗い乾燥機はとても便利な機器ですが、シンクとコンロの中間で収納としても使いやすい位置を占めてしまいますので、導入する場合はなるべく有効活用したいところです。

食器の数や形状、使用頻度、洗浄時間などに応じて選択しますが、せっかく導入してもライフスタイルに合わず、食器が収まらなかったり余ったりすることもあります。サイズ感や操作方法をショールームで確認することをおすすめします。

収納・吊り戸棚

システムキッチンのワークトップ下のキャビネットは収納スペースになっています。

奥まで有効に利用できる引出し式が主流で、各社から細かな機能や素材などに特徴のある収納プランが提案されています。収納量はキッチンの間口に比例しますが、食洗機を設置する場合はその分の収納量が減ることに注意が必要です。

システムキッチンの上に吊り戸棚を取り付けることもできます。吊り戸棚の幅はキッチン幅からレンジフード幅を引いた寸法になることが一般的です。

吊り戸棚は高さが重要です。低すぎれば圧迫感が増し、高すぎれば身長の低い方には使いにくくなります。内部の収納棚を低く降ろすことができる特殊な機能をもつ吊り戸棚もあります。

ウォールキャビネット

システムキッチンに対して背面などにウォールキャビネットやカップボードを設置することができます。もっとも使いやすい腰高から目線近くまでの高さを有効に利用できるため、キッチン本体の収納や吊り戸棚に比べて活用範囲が広くなります。

奥行きは45cmが一般的で、カウンター部分には電子レンジやオーブンなどの家電製品を設置できます。必要とする収納量とキッチン空間の広さなどを考慮して約120〜270cmの幅を選定します。

食器棚をリフォームする際のポイントは?費用も解説

キッチンの動線と通路幅

キッチンの寸法を決める際にとても重要なのが動線の長さと通路の幅です。

動線の長さはワークトライアングルとよばれ、キッチンを計画する際の最重要事項のひとつです。

また通路の幅はキッチンの使い方やライフスタイルにも大きく関わります。

キッチンのワークトライアングル

キッチンのコンロ・シンク・冷蔵庫を結ぶ三角形をワークトライアングルと言います。

調理の際には、まず冷蔵庫から食材を出し、シンクで下ごしらえをして、コンロで調理する作業の流れとなり、人はこの三角形を行ったり来たりします。

一般的に使いやすいとされるワークトライアングルは以下のような寸法になり、基本的にはなるべく短い方がよいとされます。

キッチンのワークトライアングル
シンクからコンロまで120〜180cm
シンクから冷蔵庫まで120〜180cm
コンロから冷蔵庫まで 120〜270cm
合計360〜600cm
キッチンのワークトライアングル

作業スペースが広いほど調理はしやすいのですが、そのぶん動線も長くなり、ワークトライアングルが大きくなって効率が落ちてしまうため、バランスのよい間口を選ぶことが重要です。

また、ワークトライアングルはキッチンのレイアウトによっても大きく変化します。

I型キッチンのワークトライアングル例
L型キッチンのワークトライアングル例
Ⅱ型キッチンのワークトライアングル例
コの字型キッチンのワークトライアングル例

この図のように、L型キッチンやⅡ型キッチン、コの字型キッチンは作業スペースが広いにもかかわらず、I型キッチンよりも動線を短くできる場合があることがわかります。レイアウトと動線、作業スペースの関係性について、調理のスタイルに合わせてよく検討するとようでしょう。

キッチンの通路幅

キッチンの作業性を高めるためには、ワークトライアングルとともに、キッチンまわりの通路幅がとても重要になります。

キッチンの通路幅の例

一般的なI型キッチンの場合、調理スペースの通路幅は最小75cm以上必要で、80cmあれば問題なく、90cmあれば十分にゆとりがあります。ただし2人以上で調理することが多い場合は、100cm程度を確保するとスムーズにすれ違うことができます。

L型キッチンやコの字型キッチンでは100cm以上の幅を確保できることが多く、複数人で作業しやすいレイアウトとされています。

またダイニングスペースからキッチンへの出入り口の幅は最小75cm、できれば80cm以上確保すると配膳のための出入りがスムーズになります。冷蔵庫の寸法は一般的に70cm×70cm程度ですので、その搬入のためにも通路幅は75cm以上必要になります。

快適なキッチンの通路幅は何cm?失敗事例を交えて理想的な広さを解説

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キッチンの間取りとレイアウト

キッチンの間取りにはいくつかのスタイルがあり、それぞれにメリットと注意すべき点があります。

リフォームの場合は間取りとレイアウトから変更することができる場合もあります。以下のような特徴をふまえて、最適な間取りを選択しましょう。

独立キッチン

独立キッチンの間取り例

キッチンがダイニングやリビングから独立した、調理専用の部屋になっている間取りです。

調理で発生する臭いや煙、湯気、騒音などがダイニング、リビングに伝わりにくく、調理に集中しやすく、防火上の安全性も高くなるメリットがあります。機能を優先する業務用の厨房もこのスタイルです。

その反面、リビングにいる家族との対話や、調理への自由な参加もしづらく、孤立感の多い間取りでもあります。このため、近年は独立キッチンをオープンスタイルにリフォームする事例が増えています。

独立型キッチンの特徴やメリットは?クローズドとオープン、あなたはどちらが好み?

壁付けダイニングキッチン

壁付けダイニングキッチンの間取り例

広めのダイニングルームの一角に、I型キッチンやL型キッチンが設置されている間取りです。

欧米では広く採用されており日本では昭和時代に流行し、比較的古い住宅に多くみられます。キッチンの一部で食事をするようなスタイルになるため、キッチンの汚れや臭いや煙などが気になる場合もあります。

スペース効率がよく、キッチンから振り返ればダイニングテーブルがあって食材や食器の仮置き場として利用することができ、動線はとても短く配膳も楽になります。

ダイニングとキッチンを一体化し、リビングをはっきり区切ることで、リビングの落ち着きを出すこともできます。インテリアを工夫することで、外国のキッチンのようなおしゃれな雰囲気を出すこともできますので、近年見直されている間取りです。

壁付けキッチンとは?レイアウトの種類やメリットデメリットを徹底解説!

壁付け対面キッチン

壁付け対面キッチンの間取り例

キッチンがダイニング・リビングに対面し、腰壁や袖壁で仕切られている間取りで、セミオープンキッチンとも呼ばれます。

適度な独立性を保ちながらダイニング・リビングとの一体感もあり、戸建て住宅やマンションなどで多く採用されているスタイルです。独立キッチンから対面キッチンへリフォームする事例も多く見られます。

メリットは多いのですが、ダイニングテーブルへの動線が意外に長く、配膳に手間がかかることに注意が必要です。

対面キッチンのリフォームにかかる費用は?安く抑えるポイントもご紹介

オープン対面キッチン

オープン対面キッチンの間取り例

対面キッチンを、さらにオープンにした間取りで、近年特に人気が高まっています。

対面キッチンの間仕切り壁や吊り戸棚などもなくして、リビング・ダイニング・キッチンを一体的な空間にします。これによって空間の広がりが生まれ、狭い家も広く感じられます。

キッチンにはペニンシュラ型やアイランド型を採用することで、デザイン性の高い空間をつくることができます。

空間の一体感がある反面、キッチンの臭いや煙、騒音がリビングまで伝わりやすく、またキッチン内がよく見えるため、収納計画にも注意が必要です。

オープンキッチンの特徴やメリット、人気のタイプを解説!独立型との違いは?

搬入できるキッチンのサイズ

キッチンのリフォームは生活の満足度を大きく高めますが、理想のキッチンが実現できない場合があります。システムキッチンには搬入上の制約があり、特にマンションや住宅の2階以上に大きめのキッチンを設置する場合には注意が必要です。

キッチン搬入時の標準的なサイズ

システムキッチンのキャビネットは、奥行き65cmで幅が60〜120cm程度のパーツに分割して搬入されます。一般的な住宅やマンションのドアや階段・廊下は幅75cm程度、高さ200cm程度確保されているため、ほとんどの場合、問題にはなりません。

大きなワークトップの搬入に注意!

注意が必要なのが、分割できないタイプの大きめのワークトップです。ステンレス製のL型や、アイランド型のフラット幅広タイプなどは搬入が難しい場合があります。エレベーターに入らず、階段や廊下などでの転回もできず搬入ができなかったり、クレーン車などを使うために高額な費用がかかる場合もあります。

これは見積もり・施工を行うリフォーム業者の責任ですが、もしも搬入について確認不足のまま進んでしまえば、困るのは施主の方です。マンションや住宅の2階以上で大きめのキッチンを検討される場合は、施工可能であることを念のためリフォーム業者に確認しましょう。

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キッチンのサイズ・レイアウトとリフォーム費用

キッチンのサイズはリフォーム費用にも影響します。システムキッチンの価格はメーカーやシリーズにより異なりますが、以下に代表的な比較例を示します。

キッチンのサイズとリフォーム費用

基本となるI型キッチンのサイズ(間口)による本体価格差を、スタンダードなグレードのTOTO ミッテを例として比較してみます。

キッチンのサイズ本体定価
I型 間口240cm86万円
I型 間口255cm87万円
I型 間口270cm94万円
TOTO ミッテ I型 基本プラン サイズごとの価格比較例

以上のように、同じレイアウトのシステムキッチンの、サイズによる価格差はそれほど大きくないことがわかります。キッチン本体サイズによって内装のリフォーム範囲なども多少変わりますが、価格差よりも間取りに合った寸法や使い勝手で選んでよいといえるでしょう。

キッチンのレイアウトとリフォーム費用

次に、同じ間口のI型・L型・フラット対面型の費用を比較してみます。

キッチンのレイアウト本体定価
I型 間口240cm86万円
L型 間口240cm×180cm113万円
スリム対面・フラット型 
間口240cm 奥行き75cm
115万円
フラット対面型 
間口240cm 奥行き97cm
127万円
TOTO ミッテ プランごとの価格比較例

このようにシステムキッチンのレイアウトが異なる場合には、価格も大きく変わることがわかります。

L型キッチンはI型キッチンよりもワークトップ・キャビネットともに大きくなり、フラット対面型はワークトップが大きくなることが大きな理由です。Ⅱ型やコの字型はさらに高価になります。

また、独立キッチン→対面キッチンのように間取り変更をともなうリフォームの場合は内装や配管などの改修範囲も増えるため、キッチン本体以外の費用も多くかかります。

満足度と費用のバランスをよく検討することが大切で、リフォーム業者には複数のプランと見積もりの比較提案を依頼することもおすすめです。

キッチンの寸法を決める5つのポイント

ここまで、キッチンのサイズの選び方について詳しくみてきました。理想のキッチンを実現するためには、間取りやレイアウトに加えて、サイズ・寸法がとても重要であるということがおわかりいただけたかと思います。

最後に「これを考えておけば大丈夫!」「ここだけは押さえておこう!」という5つの厳選ポイントをお伝えします。

この記事を参考に、ぴったりの寸法で賢く選んだキッチンのリフォームを実現しましょう!

1. ライフスタイルに合わせる

最適なキッチンは人や家庭により異なります。まずはカタログなどにとらわれず、「どんなキッチンでどんなふうに料理をしたいか」を自由に考えましょう。家族みんなでお料理できるキッチンがいい、大きく立派で収納豊富なキッチンにしたい、コンパクトで動線の短いキッチンがほしいなど、必要なサイズと寸法を考えるのはまずそこから始まります。

2. スムーズな動線と通路幅を確保する

キッチンはデザインや収納などに目が行きがちですが、動線計画がとても重要です。サイズが大きすぎても動線が長くなり使いにくくなりますので、短くバランスのよいワークトライアングルを必ず確認しましょう。使い方に合った必要十分な通路幅を確保することも大切です。

3. 作業スペースと収納量を確保する

作業スペースの広さと収納量はキッチンのサイズに比例し、またキッチンのレイアウトや間取りによっても変わります。調理のスタイルに合わせて使いやすい作業スペースを確保し、頻繁に使用するものを手の届きやすい範囲に収納できるようにするなど、効率的な作業スペースと適切な収納を考えましょう。

4. 選びたいパーツから考える

キッチン計画に迷ったら、コンロ、レンジフード、シンク、食器洗い乾燥機などのわかりやすい設備機器を優先して検討するのもよい方法です。自分がほしいパーツと収納がうまく納まるようなシステムキッチンから考えてみてもよいでしょう。

5. 既存の広さや搬入の制限を確認する

リフォームの場合は既存の限られたスペースをどう活かせるかがポイントです。間取りとレイアウトの変更も含めて、自分なりに考えて伝えたうえで、よりよい提案を依頼しましょう。また搬入や配管など施工上の制約についても必ず確認するようにしましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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