2024年03月27日更新
浴槽を交換したい!気になる費用は?ユニットバスごと交換のお値段と比較!
浴室リフォームには近年主流のユニットバスに丸ごと交換する工事をはじめ、浴槽や付属品だけを交換する工事などがあります。住居の中でも使用頻度の高い浴槽には据置型や埋込型といった種類があり、様々な素材から現況や予算に合わせて商品を選ぶことができます。今回はそんな浴槽の種類や、リフォーム方法、工事にかかる費用や工期、賃貸物件の注意点などについて紹介します。
目次
据置型浴槽を交換するリフォーム
据置型浴槽とはその名の通り、防水仕様で仕上がった天井や壁・床の四角い浴室空間に、基本的に置くだけで完結する浴槽のことです。
据置型浴槽から別の据置型浴槽への交換は、既存の浴槽の撤去から始まり新しい浴槽を据えるだけのシンプルな工事の為、浴槽リフォームの中で最も工事期間が短く、工事費だけでみると最も安いのが特徴です。
据置型浴槽リフォームの工期と費用相場
据置型浴槽のみ交換する場合の工期は1日で済む場合もありますが、壁や床の補修工事が発生すると、3日以上の工期が必要になる場合もあります。
工事の内容 | 工事の費用 |
浴槽撤去処分費用 | 約5万円 |
浴槽取り付け費用 | 約6万円 |
防水処理用 | 約2万円 |
合計 | 約13万円 |
あまりないケースですが、埋込型の浴槽やユニットバスから据置型の浴槽に交換する場合は、天井や壁・床の仕上げ工事や配管工事など加わるため、全体の工事費は大きく上がります。
また据置型浴槽のリフォームの総費用は、浴槽の種類によってその金額位が大きく変動する為、好みはもちろんライフスタイルや家族構成なども考慮してしっかり検討する必要があります。
浴槽の種類と値段の相場
浴槽には、FRPや人工大理石、ステンレス、木材など様々な素材を使用したものがあり、選んだ素材によって相場価格が異なる為、それぞれの特性を把握して適切なタイプの浴槽を選ぶことが大切です。
浴槽の種類 | 値段の相場 |
FRP浴槽 | 約20万円 |
人工大理石浴槽 | 約80万円 |
ホーロー浴槽 | 約40万円 |
ステンレス浴槽 | 約20万円 |
木製浴槽 | 約50万円 |
一度設置するとなかなか入れ替えることのない浴槽選びの重要なポイントは、掃除など日々のお手入れのしやすさに加えて、数年後の出入りのしやすさなど将来を見越して検討することです。
また浴槽には手すりのついたタイプなどもありますので、高齢者の方がおられる場合はそういった安全面での検討もしておくほうが良いでしょう。
FRP浴槽
- 約20万円
FRP浴槽は現在主流の浴槽素材で、耐久性に優れカラーバリエーションが豊富なのが特徴です。
柔らかく、温もりを感じることができる質感であるため、年齢問わず使える素材です。
人工大理石の浴槽
- 約80万円
人工大理石の浴槽は、FRPに次いで人気の高い浴槽素材です。
滑らかな手触りや透明感を持ち、耐衝撃性と耐熱性に優れているため、リフォーム後も長く使うことができます。
ホーロー浴槽
- 約40万円
ホーロー浴槽は、ホーローの基礎となる素材は金属であるため、耐久性に優れており、金属製のため保温性が高いという利点を持っています。
また、ホーローの表面にコーティングされているガラス質が水気から浴槽を守るため、他の素材と比べてカビが生えにくいというメリットもあります。
ステンレス浴槽
- 約20万円
ステンレスは汚れや臭いが付きにくく、耐久性が非常に高い素材です。
また熱伝導率が低いため、比較的お湯が冷めにくいというメリットがあります。
木製の浴槽
- 約50万円
使用される木材は、高野槇(こうやまき)、檜(ひのき)、椹(さわら)などがあります。
木製のバスタブのメリットは、木の温もりを感じつつ香りを楽しみながら入浴できますが、手入れを続けなければ、すぐにカビが生えてしまうというデメリットも持ち合わせています。
埋込型浴槽を交換するリフォーム
新築時に壁や床を仕上げる前に先行して設置するのが埋込型浴槽です。浴槽を設置した後に壁のタイルなどを仕上げる工程により、浴槽が埋め込まれる形で仕上がる為こう呼ばれます。
埋込型浴槽は日本の戸建て住宅で多い在来工法の浴室に多い浴槽で、取り替えるには浴槽周辺の壁や床の撤去から始まり、古い浴槽と新しい浴槽を入れ替える前後に周辺の壁や床補修が発生するのが特徴です。
埋込型浴槽リフォームの工期と費用相場
埋込型浴槽リフォームの工期は、工事の内容にもよりますが3日〜10日が目安です。
工事の内容 | 費用 |
浴槽撤去処分費用 | 5万〜10万円 |
浴槽取付費用 | 10万〜20万円 |
合計 | 15万〜30万円 |
古い埋込式浴槽は最近のユニットバスに比べて深く、跨ぎを小さくするため床に埋まって設置されているものが多いため、撤去の際には周辺を大きく解体する必要があります。
その範囲や新しく据える浴槽に見合った周辺の補修が発生するため、現場を施工会社にしっかり確認してもらい、見積もりはもちろん完成の仕上がりに関してもよく説明してもらうようにしましょう。
水栓や鏡などの交換費用
浴槽以外にも現状の水栓や鏡など気になる部材があれば、浴槽のリフォームと合わせて交換を検討するのも良いでしょう。
部材の種類 | 費用の目安 |
水栓 | 5万〜10万 |
手すり | 1万〜3万 |
鏡 | 1万〜5万 |
照明器具 | 3万〜5万 |
商品によっても部材交換費用は変動しますので、こちらも事前によく確認しておきましょう。
ユニットバスの交換リフォーム
現在最も一般的になったユニットバスは、浴槽の断熱性能や機能性が日々進化しており、リフォームすることで浴室空間ごと入れ替えることができる気持ちの良さがあります。
ユニットバス交換リフォームの工期と費用相場
ユニットバス本体の設置はほとんどが1日で終わりますが、その準備となる既存の浴室撤去や配管など付属の工事を含めると、3日〜7日の工期が必要です。
工事内容 | 費用 |
浴室解体撤去費用 | 約10万円 |
下地調整費用 | 約5万円 |
給排水工事費用 | 約7万円 |
取付工事費用 | 約15万円 |
合計 | 約40万円 |
上記のユニットバス交換のための工事費用に、仕様によって変わるユニットバス本体価格60万〜120万をプラスしたのが総工事費の目安になります。
ユニットバスの価格は基本プランの水栓や手すりなどを、オプションパーツに入れ替えたり追加していくことで変動しますので、ショールームで実物を見ながら確認することをお勧めします。
在来工法浴室からユニットバスにリフォーム
在来工法の浴槽からユニットバスへ交換するリフォーム工事は、様々な工事が発生するため、ユニットバスからユニットバスに変更する工事よりも、工期が長く費用相場も高くなる傾向にあります。
また洗面所の床や壁やユニットバス入口の枠周りの復旧方法など、現況によっても工事内容と費用が変わる為、事前に工事範囲と内容をしっかり定めた見積もりをもらい検討するようにしましょう。
ユニットバスの耐用年数
ユニットバスは設置から15~20年後が交換時期の目安です。
年数の経ったユニットバスで以前より肌寒く感じたり、浴槽のくすみや汚れが落ちにくいと感じる場合は交換の検討時期と言えますが、完全な対策が難しいパネルや浴槽周りのシールのカビが気になったり、その他部材の不具合を機に交換されるケースも多くあります。
浴槽やユニットバスリフォームの施工事例
ここでは浴室のリフォーム工事で綺麗になった実際の施工事例を、据置式浴槽・埋込式浴槽・ユニットバスのケース別に紹介します。
据置型浴槽からユニットバスにリフォーム
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
施工期間 | 2日 |
リフォーム箇所 | お風呂・浴室 |
据置式浴槽からユニットバスにリフォームした事例です。
こちらはホールインワン(壁貫通型)の給湯器が故障したのを機に浴室リフォームを検討され、スッキリとしたユニットバスに入れ替えました。
新しい給湯器は外部に設置し、またぎやすく広々とした浴槽で快適な入浴が楽しめます。
埋込型浴槽からユニットバスにリフォーム
住宅の種類 | 木造一戸建て |
---|---|
リフォーム費用 | 約99万円 |
施工期間 | 5日 |
タイル張りの在来式浴室からユニットバスにリフォームした事例です。
新しい床にお洒落なタイルのテイストを残したユニットバスは、かつての埋込型浴槽に比べて跨ぎも小さく、手すりを取り付けることで安全面でも大きく向上しています。
冬は結露しがちで寒かった浴室の外壁面には断熱材をユニットバス設置前に充填し、さらに保温性が高まった快適な空間に生まれ変わりました。
ユニットバスからユニットバスにリフォーム
住宅の種類 | 一戸建て |
---|---|
リフォーム費用 | 約87万円 |
リフォーム箇所 | お風呂・浴室 |
こちらはユニットバスからユニットバスにリフォームした事例です。
以前のユニットバスは、年数とともに樹脂部分の色褪せなどが目立ち、給湯器もそろそろ交換時期かとお考えでした。
新しいユニットバスは壁パネルのカウンターや棚を取り外して洗えるため、浴室をいつまでも清潔に使えることができ、面倒だった排水口の掃除も手軽で負担が随分減りました。
ユニットバスの交換リフォームが得意な会社を探すには
自分が住んでいる地域でユニットバスや浴槽の交換リフォームを得意としているリフォーム会社を知りたい場合は、リフォーム会社紹介サービスを使うと良いでしょう。
リフォーム会社紹介サービスの「ハピすむ」は、お住まいの地域やリフォームのニーズを詳しく聞いた上で、適切で優良なリフォーム会社を紹介してくれます。
運営会社のエス・エム・エスは、東証プライム上場企業なので、その点も安心です。
賃貸物件で浴室リフォームは可能?
一戸建てやマンション・ハイツなどの賃貸物件での浴室リフォームは勿論可能です。
工事の内容自体は賃貸物件でも同じですが、リフォーム工事を計画する段階で注意する点について紹介します。
賃貸浴室リフォームの注意点
賃貸住宅のお風呂をリフォームする場合は、その理由や工事の内容、どちらが費用をどのような割合で負担するかなど、オーナーとよく話し合ってから工事にかかる必要があります。
また賃貸マンションの場合は、管理組合で工事の進め方や工事内容に制限がある場合もありますので、工事をお願いする施工会社や工務店と一緒にしっかり確認してもらいましょう。
賃貸物件のお風呂の原状回復義務について
賃貸物件では「過失または注意義務違反によって生じた損耗」については、退去時に賃借人が原状回復の費用を負担しなければならない場合があります。
「過失」とはDIYや不注意から鏡やシャワーヘッドなどの部材を破損させた場合、「注意義務違反」は浴室を通常使用の範疇を越える程汚したり、浴室の不具合の連絡を怠って被害を拡大させた場合です。
これらに該当しない、経年・自然劣化やもともと生じていた傷などについては、賃借人に原状回復の義務はありませんが、リフォームに際しては貸主と十分に確認を取っておく必要があります。
お風呂・浴室リフォームで、優良な会社を見つけるには?
本記事の浴室リフォームは一例で、「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なり」ます。複数社の見積もりを「比較」をすることが重要です!
実際のリフォーム費用が気になった方は見積もり比較のステップに進みましょう!
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後悔しないリフォーム・満足できるリフォームのため、慎重にリフォーム会社を選びましょう!
この記事の監修者プロフィール
株式会社フレッシュハウス
樋田明夫フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。
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