2023年10月12日更新

監修記事

床暖房は後付けできる?温水式と電気式で費用や価格相場は違う?

床暖房には、温水式と電気式があります。それぞれ費用相場も異なります。ここでは、15畳を例に、初期費用とランニングコストについて紹介します。

床暖房の電気式床暖房と温水式床暖房の違い

床暖房には、電気式床暖房と温水式床暖房の2種類あります。

それぞれの特徴と仕組みを解説します。

電気式床暖房

電気式床暖房は、床下に張り巡らせた電熱線に電気を送ることで床が温まる仕組みです。

電熱線の入ったパネルを床下にはめ込むだけで済み、施工日数も短く比較的簡単に施工ができるので、導入コストも抑えることができます。

構造もシンプルで耐久性があるため、定期的なメンテナンスが必要ありません。

ただし、温まるまで時間がかかることと、電気を使用するためランニングコストがかかるデメリットがあります。

温水式床暖房

温水式床暖房は、床下に配管を通し、温水を流すことで床を温める仕組みです。

ムラなく均一に床を温める特徴があります。

また、電気式床暖房と比較すると、床を温めるまでの時間が短く、一度温めると予熱で効果が持続するのでランニングコストの削減になります。

配管の他に熱源機の設置も必要になるため、導入コストが高くなることがデメリットですが、長い目で見るとコストパフォーマンスが良いといえるでしょう。

温水式と電気式、どちらが安い?

床暖房は、温水式と電気式がありますが、リフォーム費用の相場を比べるとどちらが安いでしょうか。それぞれの暖房設備の価格と取り付け等の初期費用を比較してみましょう。

タイプ別・床暖房のリフォーム相場費用

タイプ別・床暖房のリフォーム相場費用をご紹介します。

「温水式」床暖房の費用相場

床暖房の施工方法には、重ね張りタイプと張り替えタイプの2種類があります。

重ね張りの場合の施工費用は、1畳あたり約6万円~約8万円です。

6畳だと、約36万円~約48万円になります。

床全面張り替えの場合の施工費用は、1畳あたり約7万円~約11万円です。

6畳だと、約42万円~約66万円になります。

温水式床暖房は、さらに熱源機の設置が必要です。熱源機は約25万円~約60万円となります。

「電気式」床暖房の費用相場

重ね張りの場合の施工費用は、1畳あたり約4万円~7万円です。

6畳だと、約24万円~42万円になります。

床全面張り替えの場合の施工費用は、1畳あたり約5万円~約9万円です。

6畳だと、約30万円~約54万円になります。

電気式床暖房には、熱源機の設置は必須ではありません。そのため総額は温水式よりも安くなります。

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4畳半を床暖房にリフォームするのにかかる費用相場

4畳半のような面積の狭いお部屋は、狭い範囲を効果的に暖める電気式床暖房が適しています。電気式床暖房は温水式に比べて設置が単純で、リフォーム費用の相場も低くなるメリットがあります。

4畳半の部屋に取り付けられない床暖房

床暖房は部屋の広さより7,8割小さいか、幅が500mm小さい物を取り付けます。4畳半の部屋では、床暖房の最小サイズを部屋の幅が下回る事もあり、メーカーによっては「4畳半は取り付け不可」としている所もありますのでご注意ください。

4畳半(7.4平米)の部屋に電気式床暖房の設置費用のモデルケース

(商品代)
14万8560円
(工事代)
・床暖房対応フローリング材の価格…3万2286円
・フローリング材張替え費用…約3万1820円
・電気配線工事費用…約1万5000円〜3万円
・既存フローリング撤去処分費用…約2万円
(合計)
約24万7666円〜26万2666円

6畳分の電気式床暖房へのリフォーム費用相場

6畳の床暖房リフォームの費用・価格の相場は?

電気式床暖房へのリフォームは、既存の床材を剥がし、その下に床暖房の部材をセットするだけで工事が完了します。既存の床材が床暖房に適合していなければ、張替え工事が必要です。

6畳分の電気式床暖房の商品価格相場

6畳用…31万4600円→売値7割…約22万220円

6畳分の電気式床暖房設置費用の例

・床材剥がし費用…約2300円/平米
・電気配線工事費用…約1万5000円〜3万円
(随時発生)
・床暖房対応床材の価格…約4363円/平方メートル(フローリングの場合)
・床張替え費用…約2000円/平方メートル
・既存床材撤去処分費用…約2万円

6畳(9.9兵法メートル)の部屋に床暖房を導入した場合の費用例

※床材張替えあり
(商品代)
22万220円
(工事代)
・床材剥がし費用…約2万2770円
・電気配線工事費用…約1万5000円〜3万円
(随時発生)
・床暖房対応床材の価格…約4万3193円(フローリングの場合)
・床張替え費用…約1万9800円
・既存床材撤去処分費用…約2万円
(合計)
34万983円〜35万5983円

6畳分の温水式床暖房へのリフォーム費用

温水式は熱源機となる給湯器の設置と、床下に入れる床暖房本体の設置費用が必要です。また、リフォーム向け温水式床暖房であれば、既存の床材を剥がす事なく施工が可能です。

後付け用温水式床暖房の価格

・床暖房本体6畳用…22万3992円
・熱源給湯器代…約47万2000円
・リモコン代…約3万5640円(2箇所分)
合計:73万1632円→売値7割…51万2142円

6畳(9.9平方メートル)の部屋に後付け用温水式床暖房を取り付けた場合の費用合計

(商品代)
51万2142円
(工事代)
・部材設置費用…約3万9600円(4000×9.9)
・屋外給湯器取り付け費用…約2万円
・電気配線工事費用…約1万5000円
(合計)
58万6742円

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8畳の部屋に温水式床暖房を設置する費用相場

電気式に比べると温める力が強い温水式床暖房ですが、場合によっては床暖房対応の給湯器に取り替える費用が発生するため、電気式の4割程、リフォーム費用が高くなるという点に注意しましょう。

8畳の床暖房リフォームの費用・価格の相場は?

温水式床暖房のリフォーム費用例

・床材剥がし費用…約2300円/平方メートル
・電気配線工事費用…約1万5000円〜3万円
(随時発生)
・床暖房対応床材の価格…約4363円/平方メートル(フローリングの場合)
・床張替え費用…約2000円/平方メートル
・既存床材撤去処分費用…約2万円
・部材設置費用…約4000円
・給湯器取り付け費用…約2万円

温水式床暖房の商品価格例

8畳用…57万2500円→売値7割…40万750円

8畳(13.2平方メートル)の部屋に温水式床暖房を設置する費用

(商品代)
40万750円
(工事代)※床張替えなし
・床材剥がし費用…約3万360円
・電気配線工事費用…約1万5000円〜3万円
(合計)
44万6110円〜46万1110円

8畳の部屋に電気式床暖房を設置する費用相場

電気式は温水式より設置費用が安いというメリットがありますが、床の張替えが必要であれば、高額になります。

電気式床暖房のリフォーム費用例

・床材剥がし費用…約2300円/平方メートル
・電気配線工事費用…約1万5000円〜3万円
(随時発生)
・床暖房対応床材の価格…約4363円/平方メートル(フローリングの場合)
・床張替え費用…約2000円/平方メートル
・既存床材撤去処分費用…約2万円

電気式床暖房の商品価格例

8畳用…37万1600円→売値7割…26万120円

8畳(13.2平方メートル)の部屋に電気式床暖房を設置する費用

(商品代)
26万120円
(工事代)※床張替えなし
・床材剥がし費用…約4万2900円
・電気配線工事費用…約1万5000円〜3万円
(合計)
31万8020円〜33万3020円

10畳を床暖房にリフォームするのにかかる費用相場

10畳は一般的なリビングのサイズになります。広い部屋では、早く温まり、ランニングコストも低い温水式床暖房が適しています。

10畳の床暖房リフォームの費用・価格の相場は?

温水式床暖房の商品価格相場

10畳用…67万7950円

10畳(16.5平方メートル)部屋の温水式床暖房リフォーム費用例

(商品代)
67万7950円
(工事代)※床張替えなし
・床材剥がし費用…約3万7950円
・電気配線工事費用…約1万5000円〜3万円
・給湯器取り付け費用…約2万円
(合計)
約75万900円〜76万5900円

10畳の部屋に電気式床暖房を設置する費用

電気式は温水式に比べると設置費用が圧倒的に割安になります。工事内容も比較的簡易ですが、一年間使用した時のランニングコストは温水式よりも高くなり、温まりも早くない事を考慮して選びましょう。

電気式床暖房リフォーム費用の例

・床材剥がし費用…約2300円/平方メートル
・電気配線工事費用…約1万5000円〜3万円

電気式床暖房の商品価格相場

10畳用…45万4300円→売値7割…31万8010円

10畳(16.5平方メートル)部屋の電気式床暖房リフォーム費用例

(商品代)
31万8010円
(工事代)※床張替えなし
・床材剥がし費用…約3万7950円
・電気配線工事費用…約1万5000円〜3万円
(合計)
37万960円〜38万5960円

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12畳の部屋の温水式床暖房へのリフォーム費用

12畳の部屋の床材が、床暖房に適している場合は部材の取り付けのみとなりますが、床材が適していない物であれば、床暖房対応の床材への張替えが必要です。また、給湯器も床暖房に適している物の設置が必要です。

12畳の床暖房リフォームの費用・価格の相場は?

仕上げ材セットの温水式床暖房商品の価格相場

12畳用…44万3730円

12畳(19.8平方メートル)の部屋に温水式床暖房を設置する費用

(商品代)
44万3730円
(工事代)
・床材剥がし費用…約4万4850円
・電気配線工事費用…約1万5000円〜3万円
・床暖房対応床材の価格…約8万6387円(フローリングの場合)
・床張替え費用…約3万9600円
・既存床材撤去処分費用…約2万円
・部材設置費用…約4000円
(合計)65万3567円〜66万8567円

15畳分の温水式床暖房部材価格の相場は?

15畳の床暖房リフォームの費用・価格の相場は?

ガス、石油、電気で湧かしたお湯を循環させて発熱させる温水式床暖房。お湯の配管工事が必要となるので電気式よりも施工に時間がかかりますが、ランニングコストは低く、家族が集まる時間が多いリビングなどには向いています。既存の熱源機が床暖房に対応していない場合は、交換が必要になります。

15畳~16畳(床暖房面積率60%として)
仕上げ材一体型 約90万円前後~
仕上げ材分離型 約63万円前後~
(別途:ヒートポンプ式温水暖房用室外ユニット 約38万円前後)

リフォーム向けに簡単に施工できる後付けできるタイプや、フローリングと床暖房パネル一体型等があります。15畳を床暖房にする部材価格は、平均60万~90万円前後になりました。

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15畳分の電気式床暖房部材価格の相場は?

電気式床暖房は、施工が簡単であるためリフォームには向いていますが、ランニングコストは温水式よりも高くなります。すぐに温まるので、短時間で使用する部屋に適していると言えるでしょう。

<仕上げ材一体型>
15畳~16畳(床暖房面積率60%として) 約105万2000円前後~
<仕上げ材分離型>
パネル 15畳~16畳(床暖房面積率60%として) 約82万3000円前後~

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床暖房設置工事費の相場は?

温水式床暖房の設置工事は、既存の床を剥がして施工する場合と、上貼りする場合とで費用が変わってきますが、温水配管工事を含め約20万~30万円程度が相場とされています。

電気式の工事費用は約10万~20万円程度でしょう。温水式よりも施工が簡単なので工事費用も安くなります。

床暖房部材価格と工事費を合わせ、15畳のリフォーム価格の相場は約80万~110万円前後になります。

床暖房リフォームの費用相場はこちらの記事でも紹介しています

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給湯器を取り替える場合のリフォーム費用相場

給湯器の取り付けが必要であれば、上記の合計価格対し、以下の費用が必要となります。
・給湯器取り付け費用…2万円(既存の給排水管の状況によって変動)
・給湯器台…定価約12万円→売値7割…8万4000円

床暖房を使いたい!リフォームで設置できる?

床 暖房 見積もり

リフォームで既存の住宅に床暖房を追加することはできるのでしょうか?

床暖房の追加は、設置する箇所の状況などによって多少変わりますが、基本的にはリフォームによって追加が可能な設備です。

床暖房の設置方法には、大まかに分けて3種類あり、このいずれかの方法を用いれば、大抵の住宅に床暖房を追加することができます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

床を張り替えて床暖房を設置する

ひとつめの工事方法は、既存の床を解体し、床暖房設備を設置してから新しい床を張る方法です。

床の全面張替え工事を同時に行う工事ですので、どうしても大がかりになり、施工期間も長く、費用もかかるというデメリットがあります。

しかし、床の内部に床暖房設備を埋め込むことができるため、床の高さを変更する必要がなく、廊下などとの境目に段差が生まれにくい点はメリットです。

また、床を解体する工事を行うため、床下部分が老朽化している場合などはそのまま補修工事も行うことができ、家の状態を大幅に改善することもできます。

既存の床に重ねて床暖房設備を設置する

既存の床に床暖房設備を設置し、その上に新しい床材を張る工事方法もあります。

床を解体する工事はどうしても工期と費用がかかりますが、こちらは工期と費用を抑えて床暖房を設置することができます。

この方法なら解体工事を行う必要がないため、短期間で比較的安価に床暖房設備を追加することができるのです。

ただし、既存の床に床暖房設備と新しい床を重ねるため、元の状態に比べて床の高さが数センチほど高くなってしまいます。

現在の床暖房設備は、シート状の薄いものも開発されているため、段差が大きくなりすぎるということはありませんが、それでも廊下などとは多少の段差が生じてしまうため、場合によっては使いにくく感じられるでしょう。

床下部分に床暖房設備を設置する

リフォームによる床暖房の設置というと部屋の中で作業をするイメージが強いのですが、床下部分に潜って既存の床の裏側に床暖房設備を取り付ける工法もあります。

床下部分に床暖房設備を追加するため、床を解体する必要がなく、床材をそのまま利用することができ、費用も工期も抑えられるのがメリットです。

ただし、床下部分に床暖房を設置するため、床下に作業できるスペースや設置できるスペースが無ければ工事を行うことができません。

そのためマンションでは施工が難しく、どちらかといえば一戸建て向けのリフォーム方法と言えま言えます。

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足元からぽかぽか暖かくなる床暖房の仕組みとは?

床暖房とは、床を暖めることで足元からお部屋全体を暖める暖房器具です。

熱が伝わるしくみには、次の3つがあります。

  • 伝導:物を伝って熱を伝える
  • ふく射:電磁波で熱を伝える
  • 対流 : 空気が動くことで熱を伝える

床暖房の仕組みは、熱の伝わり方の一つである、「熱伝導」で床全体を暖めます。

床が暖まることで、床から「ふく射熱」を発生させ、お部屋全体も暖める仕組みが床暖房です。

暖房器具の代表といえるエアコンやファンヒーターは、空気を暖め対流させる仕組みの「対流熱」であり、場所によってムラがでる欠点があります。

その反面、床暖房は床全体を暖めて熱をふく射させるので、ムラなくお部屋を暖めることができます。

床暖房ってどのくらい効果がある?

床暖房は、「足元だけ暖める」というイメージがありますが、それだけではありません。

床から発生したふく射熱は、部屋にいる人や家具にも伝わりお部屋全体を暖めます。

気密性の高い家であれば効果はさらに高まり、寒冷地でない地域であれば、床暖房だけで冬は過ごせるという声もあります。

床暖房にリフォームするメリット

床暖房にリフォームをすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

具体的な例をご紹介します。

足先から部屋を温かくすることができる

床暖房は、足元からお部屋を温めることが大きな特徴です。

エアコンやヒーターで暖めた空気は上に昇る性質があり、足元が寒いと感じることが多くあります。

その反面、床暖房は足元を温めるので暖かさを実感しやすいことが大きなメリットになります。

また、床全体が温かくなるため、足元から部屋全体をムラなく一定に暖めることも大きな特徴です。

メンテナンス性が高い

床暖房のメリットとして、メンテナンス性の高さもあげられます。

エアコンなどの器具は、定期的にフィルター掃除や機械の掃除などのメンテナンスが必要になります。

石油ファンヒーターも灯油の補充が頻繁に必要になるため、手間だと感じるものです。

しかし、床暖房は定期的メンテナンスはほとんど必要がなく耐久性も高いので、手間が少ないうえに長期的に使用ができることが大きな特徴といえます。

石油ファンヒーターと比較して空気が汚れない

床暖房は、石油ファンヒーターのように燃焼をさせることがないので、空気を汚さない特徴があります。

また、風をおこすこともないため、ホコリが舞い上がることもありませんし、騒音が少ないことも特徴です。

室内の空気をクリーンに保ち、静かにお部屋全体を暖めてくれるので、安心できる暖房器具といえるでしょう。

部屋が乾燥しにくい

冬は乾燥に悩まされる季節です。

その原因の一つとして、暖房器具による乾燥があげられます。

エアコンなどの温風で空気を暖めると、どうしても湿度が下がってしまうのです。

そのため、冬はお肌や喉の調子が悪くなる方も多くいらっしゃることでしょう。

床暖房は、温風を出さずにお部屋を暖めるため、乾燥しにくいという特徴があります。

冬の乾燥が気になる方には、床暖房はおすすめの暖房器具です。

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床暖房にリフォームするデメリット

床暖房へのリフォームは、下記のデメリットも踏まえたうえで検討すると良いでしょう。

選べるフローリングやカーペットが限られる

床暖房を後付けリフォームする場合、既存のフローリング材を床暖房対応のものと交換しなくてはなりません。

フローリング材と一体化した床暖房設備などもありますが、その場合、選べるデザインはさらに限られてしまいます。

また、床に敷くカーペットも床暖房に対応した厚さや素材でなければ、暖かさを感じにくくなってしまいます。

カーペットを購入し直す必要がある場合は、新しいカーペットの購入費用もリフォームの予算に入れておきましょう。

断熱性が低いと暖かさを感じにくい

部屋自体の断熱性が低いと、窓や床下から床暖房の暖かい空気が逃げてしまい、思ったように暖房の効果を得られないことがあります。

断熱性の低い部屋では、床暖房だけでなくエアコンで温めた空気も逃げてしまいます。

寒さ対策のために床暖房を導入する前に、お部屋の断熱性を一度確認し、必要に応じて断熱改修工事を先に行いましょう。

低温やけどのリスクがある

低温やけどとは、体温より少し高い温度に長時間触れ続けることで発生するやけどのことです。

低温やけどは、時間をかけてやけどをしてしまうことから治るのにも時間がかかりやすいです。

床暖房でも長時間に及び体の一部が接触し続ける状況が続くと、低温やけどのリスクがあります。

うっかりうたた寝をしてしまった場合なども注意が必要です。

特に寝返りがうてない赤ちゃんがいる場合は、低温やけどにならないように気をつけてください。

床暖房に直接触れるのではなく何かを敷いたり、床暖房の温度を下げるようにしましょう。 

ただし、床暖房の種類によっては、低温やけどの危険性がない低温暖房タイプのものもあります。

マンションでも床暖房を導入できる?

コンクリート構造が多いマンションでは、冷えに対する悩みをお持ちの方も多く、床暖房を導入したいと思われている方も多いのではないでしょうか。

しかし、マンションに床暖房を導入するには注意が必要です。

その注意点として、「マンションの規約に違反しないか」を確認することがあげられます。

マンションは集合住宅のため、リフォームに関して全てが許される訳ではありません。

中には、「床の張り替え工事」に関しては遮音など厳しい規制がある場合があります。

床暖房の導入を検討の際は、必ずマンションの規約を確認するようにしましょう。

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床暖房の導入費用を抑えるコツ

格安・激安で床暖房にリフォームをするには?

床暖房が必要な場所を見極める

格安、激安で床暖房にリフォームしたい場合、床暖房が必要な箇所を見極めることがポイントになります。ソファや大型家具を設置する場所には床暖房は不要です。また、生活スペースであっても滅多に座らないような場所にも床暖房を設置する必要はありません。

使用頻度が高い場所にだけ床暖房を取り入れることで、格安、激安でリフォームできます。ただし、床暖房が不要なスペースがわずかである場合や、複雑な形をしている場合は、どうしても床暖房の導入が必要になります。

6畳の部屋を床暖房にリフォームした場合の費用の相場は、約30万~35万円です。1畳分のスペースの削減ができた場合、単純計算で約5万円の値引きが期待できます。

床の張替え時に床暖房を入れる

床暖房の導入を、床の張替え時に行うと効率がよいです。

後付けの床暖房は、家具・家電の移動も必要になり何かと手間と費用がかかるためです。

床暖房を入れたいからといって、まだ床を張り替える必要がない状態なのであれば、勿体ないかもしれません。

床暖房のリフォームは、床の張り替えが必要になったタイミングで導入することも費用を抑えるコツともいえるでしょう。

床材を自分で調達する

床材の調達をリフォーム会社に任せると、本来の価格に手数料が上乗せされます。床材を自分で調達することで、本来の価格で手に入れることができます。価格の約10~30%が上乗せされることが一般的であるため、1平方メートルあたり4000円の床材だと、約4400~5200円になります。

10平方メートルあたり約4000円~1万2000円高くなるため、格安、激安でリフォームするためには自分で調達することがポイントになります。

DIY用の床暖房を利用する

DIY用の床暖房には、初心者でも組み立てられるよう説明書が同梱されています。6畳の床暖房をDIYで取り入れる場合、約14万~20万円かかります。リフォーム会社に依頼する場合と比べて約10万~16万円安くリフォームできます。ただし、施工に数日を要する場合は、生活に支障をきたす恐れがあるため、DIYが苦手な方は避けた方がよいでしょう。

床暖房のDIYのためには複数の工具が必要になります。それらを購入すると約2万~3万円かかります。DIY用の床暖房を販売しているリフォーム会社によっては、必要な工具をレンタルできる場合があります。DIYをする機会が少ない場合は、工具を購入せずにレンタルすることが、格安でリフォームするためのポイントです。

ただし、床暖房は単純な床の張替えと比較すると複雑なため、予算に余裕があればリフォーム会社に依頼することをオススメします。

床暖房リフォームの相見積もりをとる

床暖房を検討された場合は、1社だけに見積もりを依頼するのではなく、複数の業者に見積もりをしてもらうようにしましょう。

複数の業者の相見積もりをとることで、相場も把握することができますし、1番安い業者を選ぶこともできるので、床暖房のリフォーム費用を抑えることに繋がります。

ハピすむは、1000社以上の優良なリフォーム会社と提携しております。

その中から、最大3社のリフォーム会社をご紹介します。

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床暖房の後付けリフォームをする際の注意点

床暖房を後付けでリフォームをする際に、どのような事に注意すればよいのでしょうか?

床暖房へのリフォームの注意点をまとめました。

電気容量を事前に確認する

電気式床暖房を後付けで導入する際、電気容量を事前に確認しましょう。

電気式床暖房の場合は、電気容量を増やさないといけない可能性があります。

電気容量を増やした場合は、毎月の基本料金が高くなるので注意が必要です。

夏の暑い時期でも、その基本料金を支払う必要があるので、導入前にはしっかりランニングコストも考えて検討した方がいいでしょう。

床暖房の設置場所を事前に確認する

床暖房の導入は全ての部屋にすればよい訳ではありません。

設置する場所をよく検討してから、導入を決めることをおすすめします。

設置する場所を決めるには、以下のポイントがあります。

  • 暖房の効果が重複しないようにする
  • 使用頻度が本当にあるのか
  • 人が集まる場所か

よく考えずに床暖房を設置して、結局使用していないという方も数多くいるため、必要な場所を吟味して検討しましょう。

また、暖房効果が重複してしまうと、設置費と電気代が無駄になってしまいます。

業者とよく相談をして、暖房効果を確認して設置場所を決めることをおすすめします。

熱源機の設置場所を事前に確認する

温水式床暖房の場合は熱源機が必要になりますので、熱源機の置き場所を事前に確認することが必要です。

熱源機の種類は、電気とガスで異なり、種類もあるので検討している熱源機の大きさを確認して設置するスペースなどをチェックしましょう。

また、野外に設置する場合もあるので、雪の多い地域では凍結や落雪による破損のリスクがないか、よく考えることも重要です。

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床暖房に代わり足元を温める方法

床暖房以外にも足元を温める方法はあります。

床下エアコン

床下にエアコンを設置する床下エアコンは、床下全体を温めることができ、初期費用もエアコン1台分と安く済みます。

修理がしやすいこともメリットです。

家電量販店で販売しているエアコンを使用するため、故障した場合でも電気屋さんに修理を頼むことができます。

一方、通常24時間稼働させておくため、電気代がかさんでしまうというデメリットがあります。

さらに、夏場の冷房の使用には向いていません。

基礎断熱工法を採用していないと、床下エアコンの効果が得られないことにも注意が必要です。

ホットカーペット

ホットカーペットは、床暖房のような大掛かりな工事は必要なく、初期費用を安く済ませられます。

そして足元がすぐに温まります。

その一方、部屋全体が温まらないというデメリットがあります。

他の暖房器具と併用する必要があり、エネルギー効率が悪いといえます。

床暖房で部屋が暖まらないときは家の気密性や断熱性を見直そう

床暖房を設置しても部屋があまり暖まらない場合があります。

その原因として、気密性と断熱性が低いことが考えられます。

気密性や断熱性が低いと、温めた空気が外に逃げてしまったり、反対に外の冷たい空気が家に入ってきたりしてしまいます。

これではせっかく温めた空気が無駄になってしまいます。

また、必要以上に空気を温める必要がでてきてしまいエネルギー効率が悪くなり、光熱費も高くなります。

そのため、床暖房を導入する前に、気密性や断熱性について考えることが重要です。

場合によっては、床暖房を導入するよりも高気密、高断熱にするリフォームをしたほうが効果が高いことも大いに考えられるでしょう。

まずは、暖かさの根本である、家の気密性と断熱性についてしっかり考えてみましょう。

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床・フローリングリフォームで、優良な会社を見つけるには?

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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