2023年09月29日更新

監修記事

コンセントの位置を変更する費用は?

コンセントの位置が家具や家電の裏にあって使いにくい場合や、新しく家電を設置するに当たってコンセントの場所が悪い場合には、コンセントの位置変更がおすすめです。コンセントの設置位置をずらす場合や、増設する場合の費用についてご紹介します。

コンセントの位置変更ではどんな工事を行うのか

既存のコンセントの位置変更を行ったり、新しくコンセントを増設したりする場合には、どのような工事が行われるのでしょうか?

まず、コンセントの増設を行う場合ですが、この場合はスイッチや既存のコンセント配線から新しい配線を分岐させて新しい設置箇所まで配線し、壁を加工してコンセントを設置します。

この時、分岐させる配線は、家電用100Vの物ならある程度何でも利用でき、電灯用のスイッチからでも分岐可能です。

位置変更については、ずらす程度の距離なら既存の配線を利用し、壁の工事を行うだけとなります。

部屋の反対側に位置変更を行う場合など、移設先まで距離がある場合には、増設と同様にスイッチなどの既存配線から分岐を行って移設先にコンセントを設置する工事を行うという流れです。

多くの場合キッチンやリビングでのコンセント不足が生じますが、考えなしの「タコ足配線」は大変危険です。必ず電気工事有資格者のアドバイスを受けましょう。

コンセントの位置を変更する費用は?

コンセントの移設、増設にかかる費用

コンセントの移設工事、増設工事にかかる費用は、スイッチや既存のコンセントからの距離が近い場合には約12,000円が相場です。

移設先が移設元から遠い場合や、既存配線から分岐しても配線が長くなる場合にはもう少し費用が高くなり、約3万円が相場となります。

ただ、壁内配線では無く、コンセントも露出タイプのものを使用している場合で、設置箇所を少しずらす程度の工事ならもっと費用は安くなり、場合によっては約5,000円が相場です。

エアコンの移設や追加でエアコン用のコンセントを移動させる場合には、分電盤からの専用線が必要となりますので、分岐などで対応することはできません。

分電盤から専用線を敷設するための費用は、約20,000円が相場となります。

なお、リフォーム会社ごとにコンセントの移設、増設にかかる費用が異なります。
リフォームを検討する際には相見積もりを取り、費用の違いに注意しましょう。

また、IHクッキングヒーターについても、分電盤からの専用線が必要ですので、同様の工事が必要です。

使いやすいコンセントの設置場所は?

リフォームの際に注意しなければいけないのがコンセントの設置箇所です。

家具や家電の位置を考えずにコンセントを設置してしまうと、家具の後ろにコンセントが隠れてしまったり、家電の電源コンセントを延長ケーブルで接続することになったりしてしまいます。

電源ケーブルを延長して使うのは見た目や安全性の観点から避けたいですし、コンセントが家具に隠れてしまうと使うこともできなくなるかもしれません。

そこで、リフォームの際におすすめのコンセントの設置方法をご紹介したいと思います。

コンセントの基本的な設置場所は何処が良い?

コンセントには電源ケーブルやテレビのアンテナ線、場合によっては室内LANのケーブルなども接続されるため、できる限り隠れた場所に設置した方が部屋の見た目を邪魔しません。

ですが、目立たない箇所にコンセントを設置した場合、掃除機の接続などの日常的に抜き差しを行う機器を使用する際に手間がかかってしまいます。

部屋にコンセントを設置する際には、基本的に抜き差しをしないものと頻繁に差し替える物とで設置箇所を変えると良いでしょう。

キッチンのコンセントは目立つ位置にあると便利

キッチンでは、ミキサーなどの調理家電を多く利用します。

このタイプの家電は、調理の合間に取り出して使用するものですから、一般的なコンセントのように床の近くに設置すると、電源ケーブルの接続が大変です。

ですので、キッチンには調理家電用として、腰程度の高さにコンセントを1つ設置しておくと調理家電の利用が楽になります。

ただ、洗い場に近い場所にコンセントを設置すると、水濡れによる漏電が心配ですので、水のかからない場所に設置するか、場所が無い場合は防水タイプのコンセントを設置すると良いでしょう。

屋外にもコンセントを設置しておく

一戸建てにお住まいなら、家の外壁にもコンセントを設置しておくと良いでしょう。

家の外壁にコンセントがあれば、車に掃除機を掛ける際や庭の手入れをする際、DIYを行う際などに簡単に電源を繋ぐことができます。

ただ、家屋の外壁にコンセントを設置した場合、電気を盗まれてしまうことがありますので、カバー付きでカギを掛けられるタイプのコンセントを使うと安心です。

DIYでコンセントの位置を変更することはできる?

配線が壁内ではなく、コンセント自体も壁に埋め込まれていない場合、ちょっとした工具があればDIYで設置位置をずらすことができそうに思えます。

しかし、家庭用とは言え、電気配線の工事については電気工事士の資格が必要となりますので、DIYでは工事を行うことができません。

電気工事士の資格があっても、移動の際には電気規格にあったケーブルが必要ですし、専用の工具が必要となる場合もありますので、電気工事士資格を持っている専門業者に施工を依頼した方が良いでしょう。

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賃貸マンションのコンセント位置を変更することはできる?

賃貸マンションの場合、コンセントは住宅設備の一部という扱いになるため、移動や増設などを行う場合には、管理者の許可が必要です。

ただ、移動や増設となるとマンションの壁を工事する必要があるため、基本的には難しいと考えられます。

大家さんの方針によっては、多少の移動や増設は認めてもらえる場合もありますので、コンセント関連の工事を行いたい場合は、まず賃貸物件を管理している不動産会社に相談してみると良いでしょう。

また、コンセントの増設が難しい場合でも、コンセントの差し込み口の口数を増やす程度のリフォームなら認めてもらえる場合もあります。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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