2024年04月17日更新

監修記事

和室を洋室にリフォームする費用はいくら?施工事例を交えて工事個所ごとに解説!

以前は洋室派だった人も、年齢を重ねるとともに和室が魅力的に感じているのでは。特に畳の肌触りと香りは癒されますよね。実は、洋室から和室へリフォームする人が増えているんです。今回は和室へリフォームするときの費用と注意点などを大公開します!

ここ近年和室の良さが見直され、洋室から和室へリフォームする需要が高まっています。こたつを囲んだ家族団らんの場などにできる使い勝手の良さや、畳の癒し効果などが背景にあるといえます。

本記事では、洋室から和室にリフォームする際の費用やポイント、リフォーム事例、最新のトレンドについて解説します。ぜひ最後までお読みください。

洋室から和室に変更する費用はいくらくらい?

6畳の洋室を和室にリフォームする際のリフォーム内容ごとの費用相場の目安を紹介します。

フローリングから畳にリフォーム

リフォーム内容費用相場の目安
フローリングの上から畳を敷く約10万円~
フローリングを撤去して畳を敷く約20万円~

和室は何と言っても畳が重要です。フローリングの上から畳を敷くだけの簡易的なものとフローリングを撤去して部屋全体を丸ごと畳に変更する方法があります。

昨今では「琉球畳」が人気で、本来「七島イ草」を用いた畳のことですが、縁のない半畳畳全般のことを「琉球畳」や「琉球風畳」と呼んでいます。

和紙や化学繊維を用いた半畳畳は、カラーの種類も多く手入れもしやすいことからインテリアとしても定着しています。

壁・壁紙のリフォーム

リフォーム内容費用相場の目安
珪藻土の壁に変更約3,500円/㎡~
漆喰の壁に変更約3,000円/㎡~
砂壁に変更約3,500円/㎡~
和室用の壁紙に張り替え約1,000円/㎡~
壁紙クロスに張り替え約1,000円/㎡~

本格的に和室のリフォームを行う場合は、漆喰や珪藻土、砂壁を用いた壁にします。漆喰や珪藻土などの塗り壁は自然素材が使われており、湿度調節、消臭の効果があります。

また、簡易的な方法として、和室用の壁紙・クロスを用いて和の雰囲気にすることも可能です。

天井のリフォーム

リフォーム内容費用相場の目安
天井をクロスに張り替え約1,000円/㎡~
板張りの天井にリフォーム約5万円~

壁同様、本格的に和室のリフォームを行う場合は、天井は板張りにします。簡易的であれば和室用の壁紙・クロスを用いることでコストを抑えることができます。

和室をより便利・おしゃれにするリフォームとは?

和室をより便利・おしゃれにするリフォームの内容ごとの費用の目安と工期の目安は以下の通りです。

リフォーム内容費用の目安工期の目安
畳の部屋に床暖房を導入約5万円~/1畳約1~4日間
カラー畳(琉球風畳)へ変更約1万円~/半畳約7日間
琉球畳へ変更約3万円~/半畳約7日間
戸襖へ変更約5万円~/枚約2日間

畳に床暖房を導入してあたたかな和室に

和室でも床暖房を後付けすることができます。床暖房は、部屋全体を暖め、乾燥しにくいメリットがあります。しかし、費用は約30万円~とかなりかかりますので、慎重に検討しましょう。

また、マンションによっては、床暖房を導入できないところもありますので、管理会社に確認する必要があります。

カラー畳で部屋の雰囲気をガラッと変更!

カラー畳には、さまざまなカラーバリエーションがあります。白や黒のモノトーンなど好みに合った色調で雰囲気を変えることができます。カラー畳を取り入れ、スタイリッシュな空間にしてみてはいかがでしょうか。

琉球畳でモダンな居室を演出

琉球畳は高いデザイン性が特徴で、おしゃれでモダンな雰囲気を演出できます。本格的な琉球畳は高単価なため、「七島イ草」を用いていない琉球風畳を検討するのも一考の価値があります。

和室と洋室を違和感なく仕切る戸襖に変更

リビングに面した洋室を和室にリフォームする際、仕切らないケースもありますが、戸襖で仕切ることをおすすめします。来客などで和室を使う場合プライバシーが保たれないためです。

おしゃれな戸襖に変更することにより、仕切った状態でも違和感のない空間がつくれます。

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20万円以下の和室リフォームの施工事例

マンション和室の畳表替えとクロス張替え

出典:みやこリフォーム-畳は表替えをおこない、壁紙や襖も張り替えました。
リフォーム費用約11.8万円
工期約2日
リフォーム箇所和室
主なリフォーム内容・畳6枚の表替え
・壁紙、襖の張り替え
住宅の種類マンション
築年数約20年

中古マンション購入に伴う和室のリフォームです。畳は表替えで新調し、壁紙、襖を張り替えました。

畳とクロスの張り替えリフォーム

日焼けで変色しない畳を使用してリフォームを行いました。
リフォーム費用約20万円
工期約1日
リフォーム箇所和室
主なリフォーム内容・畳の新調
・クロスの張り替え
採用メーカー・シリーズダイケン サンゲツ
住宅の種類マンション
築年数約20年~約30年

中古マンションを購入したが、畳が色あせているので、クロスも一緒に替えたいとのご希望でした。畳は色あせないダイケンの畳を採用し、アクセントクロスを1面に入れました。アクセントクロスを入れることにより、部屋の雰囲気が変わったと喜んでいただきました。

20万円〜50万円の和室リフォームの施工事例

半畳の琉球畳に張り替える和室リフォーム

障子や襖も張替えを行いました。
リフォーム費用約27万円
リフォーム箇所和室
主なリフォーム内容・畳の新調ク
・ロス、襖、障子の張り替え
住宅の種類マンション
築年数約20年~約30年

もともとの和室の形状はそのままに、琉球畳を採用し、和室に合うデザインのクロスに張り替えることで、今風の和室に生まれ変わりました。

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50万円以上の和室リフォームの施工事例

土壁からクロスに張り替えを行い、お施主様のお悩みも解決!
リフォーム費用約50万円
工期約10日間
リフォーム箇所和室
主なリフォーム内容・畳表替え
・建具、襖の張り替え
・板の間新設
・土壁にべニア上張り、クロス張り
住宅の種類戸建て
築年数約30~40年

2間続きの古い和室のリフォームです。畳は表替え、建具は取り替え、クロスの張り替えは壁のみで費用を抑えました。土壁はべニアを上張りしたことで、古い塗り土が剝がれてこなくなったため喜んでいただきました。

モダンな和室空間へリフォーム

既存の和室からモダンな印象の和室にリフォーム!
リフォーム費用約108万円
工期約15日間
リフォーム箇所和室
主なリフォーム内容・畳表替え
・建具の新設
・クロス張り替え
採用メーカー・シリーズDAIKEN清流・目積(青磁色)、和室壁(リリカラLV-3153(旧品番:LV-1268))、収納内(サンゲツRE51383)、サンゲツ ツインシェード(前幕SC3552・後幕SC3320)

半畳畳を採用し、明るい色のクロスやかわいい柄のクロスに張り替えました。また、襖を洋室の引き戸に変更することにより洋室のような明るい雰囲気になりました。

和モダンな和室とシックなリビング

引用:Cue studio – 家族4人で住むシックなデザインリノベ
リフォーム費用約500万円
工期約10日間
リフォーム箇所LDK、和室
住宅の種類マンション
築年数約20年~約30年

あえて和室を残し、畳の色をグレーにすることで和モダンな雰囲気に変わりました。押し入れ部分を撤去し、ファミリークローゼットを設けることを提案し、喜んでいただきました。

洋室から和室にリフォームするメリット

幅広い用途で使用できる

和室は、さまざまなライフスタイルに合わせて幅広い用途で使用できます。実際の用途とメリットは以下の通りです。

用途メリット
子ども部屋フローリングに比べ柔らかいため、子どもが転んでも怪我をしにくい
畳は吸音性があるため安心して子どもを遊ばせられる
子どもの昼寝に活用できる
寝室押し入れから布団を出すことにより寝室にできる
布団を片付けていれば別の用途で使用できる
来客用来客時には布団を敷くことで宿泊できる
リビングに面した和室の場合は、襖を開け空間を広げることにより、大勢の来客に対応できる

優れた吸音性と吸湿性

畳には、優れた吸音性があります。マンション住まいの場合は、畳の上での歩行音も吸収してくれるため、階下への騒音トラブル防止につながります。

畳で使われているイ草は、水分を吸収する吸湿性があります。梅雨や夏には吸湿することにより室内を快適に保ちます。冬場には水分を放出する機能もありますので、乾燥を防止してくれます。

また、壁を漆喰や珪藻土などの塗り壁にすることにより、調湿や消臭の効果が得られますので検討されることをおすすめします。

リラックス効果が期待できる

畳で使われているイ草には、リラックス効果があると言われています。イ草がもつ香り成分には、「フィトンチッド」という成分があります。実はこれは、森林浴で深呼吸したときに感じる安らぐ気分と同じ成分なのです。

ストレス社会の現代においては、家の中の和室で得られるリラックス効果は貴重かもしれません。洋室を和室にリフォームすることを検討してみてはいかがでしょうか。

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洋室を和室にリフォームするポイント

洋室を和室に変更するリフォームは、予算や変更する箇所、使用する用途によって変わります。以下内容ごとに解説します。

床面のみ畳にリフォームする

コストをなるべくかけずに和の空間にするには、床のみをフローリングから畳にリフォームする方法があります。フローリングの上に「置き畳」を置くだけなので簡単に和室が作れます。

置き畳は、半畳畳が主流ですので、フローリングの上に置いても違和感なくおしゃれになるでしょう。

しかし置き畳は、フローリングとの段差ができるデメリットがあります。とはいえ、メーカーによっては約1cmの厚さしかないものもありますので、選択肢のひとつに入れることをおすすめします。

また、通常の畳と比べて軽く小さいため、持ち運びも便利です。

天井と壁を和風にリフォームする

フローリングはそのままで和室にしたい方は、天井と壁を和室にリフォームすることもひとつの方法です。漆喰や珪藻土、砂壁などの塗り壁にすれば、本格的な和室に近づくことでしょう。

和室用の壁紙・クロスを用いることで、簡易的に和室の雰囲気を作ることも可能です。

また、天井も同様に本格的であれば板張りの天井に、簡易的であれば和室用の壁紙・クロスにと予算に応じて選びましょう。

洋室の一部だけ和室空間にリフォームする

リビングの隅に和室コーナーを作る方法もあります。簡易的であれば置き畳を使用して、和室空間を作ることができます。子どもの遊び場になったり、子どもの昼寝用スペースとしても重宝するでしょう。

冬場は、こたつを囲んで家族団らんの場としても使うことができます。

また、リビングに小上がりのユニットを設置すれば、収納付きのスペースとなり、空間の有効活用ができます。

洋室から和室にフルリフォームする

リフォームするなら、きちんとした和室を作りたいという方は、床・壁・天井すべてリフォームしましょう。もともと洋室が開き戸である場合は、戸襖を引き戸にしたり、壁をなくすことも検討することをおすすめします。

また、窓もカーテンから障子に替えることで、より本格的な和室に近づけることができますので一考の価値はあります。

和モダン空間の作り方

和モダンとは、日本の伝統である「和」と現代的でスタイリッシュなテイストを掛け合わせたデザインのことです。

和モダン空間の作り方として、以下の方法があります。

  • 縁のない琉球畳を格子状に敷き詰める
  • フローリングの一部のみ畳に変える
  • 襖や障子の質感や色合いに変化をつける
  • 配置する家具・インテリアも考慮する

それぞれ解説します。

縁のない琉球畳を格子状に敷き詰める

和モダンの空間造りに最も重要なのは、畳選びです。縁のない琉球畳やカラー畳を格子状に敷き詰めることにより、現代風の和モダンテイストになります。

縁のない畳は、モダン要素が強く、おしゃれな雰囲気を演出できるため取り入れたいリフォームのひとつと言えるでしょう。

フローリングの一部のみ畳に変える

フローリング全体を畳に変えず、中を畳に変え、周りはフローリングを残すことにより、和モダン空間を作ることができます。

洋室の中の1部に和のテイストを加えることにより、よりおしゃれな和モダン空間となります。

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襖や障子の質感や色合いに変化をつける

※障子の一部をガラス張りにするなど。

襖や障子の質感や色合いに変化をつけることで、より和モダン空間を演出できます。襖紙を

刷毛目模様が入ったものを用いたり、シックな色合いにすることによりおしゃれな現代風のテイストとなります。

また、障子はアルミ製の框と格子からなる現代的なデザインのものを選ぶといいでしょう。

障子紙は、一般の障子紙の約4倍の強度のあるものや水拭きも可能で日々の掃除がラクになる樹脂製和障子紙を使ったタイプのものもあります。

配置する家具・インテリアも考慮する

和モダン空間を作るには、配置する家具やインテリアにもこだわりを持ちましょう。基本的には、家具の数は必要最低限に抑えることがポイントです。

また、大きな家具はひとつに絞り、できるだけ低めの家具を配置するようにしましょう。シンプルで洗練された和のイメージが演出できます。

家具やインテリアの色調も和モダン空間を作るには大切なポイントです。ベージュやブラウンなどの日本らしさがでる色やシックな色を選ぶことにより、理想的な和モダン空間に近づくことでしょう。

和室の最新トレンド

和室は、時代の流れとともに進化を続けています。おすすめの最新トレンドを紹介します。

照明選びが重要

意外と見落とされがちですが、照明選びは重要なポイントです。ダウンライトを用いた場合、広々とした和室を演出することができます。

ダウンライトは、天井に埋め込むタイプの照明のため、天井がフラットですっきりした印象となります。中央に集める配置が、最近のトレンドとなっています。

また、間接照明を効果的に使うことでおしゃれになります。間接照明とは、天井や壁、床などに光を当て、反射させることで生じる間接的な光で空間を演出する照明のことです。

最近では、和室に限らず、リビングや玄関などさまざまな場所で使われています。

壁紙にこだわっておしゃれにアレンジ

壁紙にこだわりを持つことで、手軽におしゃれにアレンジできます。気を付けるポイントとしては、和の雰囲気を壊さないことです。和室のイメージに合わない柄や色味は避けましょう。

畳との相性も重要ですので、選ぶ畳の色味とのバランスも考慮しましょう。基本的な畳の色を選ぶ場合は、アイボリー系やホワイト系などをベースカラーに用いるのが良いでしょう。

また、アクセントクロスを用いることもおすすめです。アクセントクロスとは、部屋の1部に違う色や柄のクロスを貼ることで、部屋のポイントにすることです。

見せる収納で和室を演出

見せる収納にして、開いたスペースに器などの和のインテリアを飾ることでおしゃれな空間になります。実際に収納として使うことができますので、空間を有効活用できます。

また、見せる収納には間接照明を取り入れることにより、さらにおしゃれな和室を演出できるでしょう。

障子の代わりにブラインドやプリーツスクリーン

障子を上手にアレンジしたり、アルミ製の框と格子からなる現代的なデザインのものもありますが、木製のブラインドやプリーツスクリーンに変えることもひとつの選択肢です。

木製のブラインドは和室との相性が良いため、おすすめです。

プリーツスクリーンには、和紙製のものや和紙調のものもあるため、和室に光を取り入れたい方に適しているでしょう。

囲炉裏付き和室が密かな人気

最近では古民家が人気ということもあり、囲炉裏付き和室が密かな人気となっています。囲炉裏とは、床を四角く切って開け灰を敷き詰め、薪や炭火などを熾すために設けられた一角のことです。

日本の伝統的な囲炉裏は、どこか落ち着く雰囲気があり、風情があるため憧れを持っている方も多いでしょう。ただし、防火対策や排煙、換気対策が必要になりますので、正しい知識を身につけて検討することをおすすめします。

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洋室から和室にリフォームする時の注意点

洋室から和室にリフォームする時に注意しないといけないのは、和室に使われる畳や障子、ふすまなどが傷みやすいのでお手入れが必要なことです。

特に小さなお子様がいるご家庭やペットを飼っているご家庭は、障子やふすまなどが破れやすくなるので注意が必要です。

また、畳を入れる場合ソファーなど大型家具を置いたときに跡がつきやすくなります。そして畳特有の細かな隙間にはほこりやダニが入りやすく、掃除がしにくいという難点があります。

しかし、近年では紙でできた低アレルゲンの畳もありますので、興味がある人は施工会社に聞いてみると良いでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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