2024年01月29日更新

監修記事

キッチンはオール電化がお得?リフォームに必要な費用と注意点

オール電化キッチンとは、ガスコンロを使わず、IHクッキングヒーターで調理するキッチンのことで、エコキュートと併用することで、光熱費の節約効果が期待できます。オール電化キッチンリフォームの費用相場について、リフォームの注意点や、メリット・デメリットなどと併せて解説します。

キッチンをオール電化にすることで、光熱費を大幅に削減できる可能性があります。リフォームには多くの費用がかかるため、事前にオール電化の特徴を確認してオール電化キッチンが家庭に適しているか判断することが大切です。

オール電化キッチンとは?

キッチンのオール電化リフォームにかかる費用・価格は?

オール電化キッチンでは、電力で加熱したり湯を沸かしたりします。キッチンをオール電化にするとガスを使用しないため、光熱費が電気と水道の料金に統一されます。

オール電化キッチンは1994年の阪神淡路大震災をきっかけに普及し、現在も採用する住宅が増えています。

オール電化キッチンの特徴

オール電化キッチンの最大の特徴は、電力だけで調理ができることです。火を使わないオール電化キッチンは安全性が高く、小さなお子さんや高齢者が生活する家庭に向いています。

キッチン空間はガスコンロの使用によって熱がこもってしまい、暑い夏場の調理が億劫になってしまう方が多くいます。オール電化キッチンでは火を使わないため、いつでも快適に料理できる点も人気の理由の一つです。

電力による加熱の場合、直火と違ってコンロ周りが熱くならないので、必要な調味料や器具を近くに置けて便利です。

オール電化キッチンの設備

オール電化キッチンの設備は、以下の2つです。

・IHクッキングヒーター

・電気給湯器

ガスを使用するキッチンとは、設備が異なることを確認しましょう。

IHクッキングヒーター

キッチンのオール電化リフォームにかかる費用・価格は?

IHクッキングヒーターとは電気の力で加熱する調理システムです。IHは電磁誘導加熱(Induction Heating)の意味で、電流によって温まったヒーター面から鍋に熱を伝えます。

とろ火から200Vの高温加熱を調節でき、料理に合わせた火加減を使用できます。

電気給湯器

電気給湯器は電力で湯を沸かす機器です。電気給湯器には、空気を圧縮した際の発熱を利用するエコキュートと、電源を使って水を熱する電気温水器があります。

電気給湯器にはさまざまな機能があり、電気料金が安い夜間に自動で湯を沸かしてタンクに貯めておける製品もあります。

機能が優れたモデルは高価になるため、費用と利便性を考慮しながら電気給湯器を選びましょう。

オール電化キッチンにリフォームする際の費用

オール電化キッチンにリフォームする際は、以下の費用がかかります。

設備費用
IHクッキングヒーター20~40万円
電気給湯器20~40万円
太陽光パネル100~200万円

リフォームには新しく導入する設備費用だけでなく、工事や使わなくなった機器の廃棄にもお金がかかることを念頭におきましょう。

IHクッキングヒーターの導入

IHクッキングヒーターの導入にかかる費用は20~40万円です。機器の購入に加えて、交換や配線の工事、ガスの閉栓などにもお金がかかります。

IHクッキングヒーターはサイズや機能によって価格が異なります。キッチンに埋め込むビルトインタイプのIHクッキングヒーターだと10~30万円、据置タイプであれば5~10万円で購入できます。

自宅で200Vの電源を確保できれば、配線をIHクッキングヒーターと繋ぐだけなので工事費用は安く抑えられます。電源が足りない場合は、追加の電気工事が必要となるため費用が高くなり注意が必要です。

自宅における電気の状況が知りたい場合は、一度リフォーム業者へ見積もり依頼をしましょう。

電気給湯器の設置

電気給湯器の設置にかかる費用は、20~40万円が相場です。電気温水器は本体価格が値打ちですが、エコキュートのほうが光熱費が安くなるため、使用期間や頻度を考慮する必要があります。

電気給湯器は機能やサイズ、設置場所によって費用が異なります。

サイズは370ℓか460ℓのタンクが一般的で、家族構成やお湯の使用頻度によって容量タイプを選びます。自宅で電気給湯器を設置するスペースが狭い場合は、薄型タンクのモデルがおすすめです。

太陽光パネルの設置

太陽光パネルの設置には100~200万円かかります。太陽光パネルはオール電化キッチンに必須ではありませんが、光熱費をより抑えたいのであれば設置することが得策です。

太陽光電池は大きいほうが高価になりますが、発電量も増えるため電気代を節約できる可能性があります。

太陽光発電は災害時の対策として取り入れる家庭も増えており、オール電化リフォームの機会に一緒に検討しましょう。

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オール電化キッチンのメリット

オール電化キッチンのメリットは、以下の3つです。

・火災が起こりにくい

・掃除しやすい

・光熱費を節約できる

IHクッキングヒーターの安全性や利便性の高さを評価し、オール電化キッチンを採用する住宅が増えています。

火災が起こりにくい

オール電化キッチンのメリットは、火災が起こりにくいことです。火を使わないオール電化住宅での火災発生はほとんどなく、高齢者が生活する家庭にも安心です。

IHクッキングヒーターには温度検知機能が備わっていて、熱くなりすぎると自動で電源が切れます。

ガスコンロの場合は衣類への引火が火災に繋がる事例もありますが、火を出さないIHクッキングヒーターなら燃え移りの心配がありません。

掃除しやすい

掃除のしやすさは、オール電化キッチンのメリットの一つです。IHクッキングヒーターは凹凸がないため、料理が吹きこぼれてしまった際も拭くだけで簡単に綺麗にできます。

ガスコンロでは、溝にこぼれた食材に気づかないまま点火してしまうと火災の原因になります。表面がフラットなIHクッキングヒーターなら落ちている食材にも気づきやすく、常に安全に衛生的に使用できます。

光熱費を節約できる

オール電化キッチンにリフォームすると、光熱費を節約できることがメリットです。ガスの基本料金がかからなくなるため、光熱費はリフォーム前と比べて月1,000~2,000円安くなる可能性があります。

都市ガスより高価なPLガスを使用していた家庭では、オール電化キッチンにして大幅に光熱費を削減できたという口コミがあります。

自宅発電すれば月々の電気料金をより安く抑えられるため、長期的な経済性を見込んで太陽光パネルを設置することも賢明です。

オール電化キッチンのデメリット

オール電化キッチンのデメリットは、以下の3つです。

・直火調理ができない

・使えない調理器具がある

・導入費用が高い

IHクッキングヒーターとガスコンロは使い勝手が異なるため、不便に感じる可能性があります。オール電化キッチンの導入を検討する際は、事前にデメリットを確認しましょう。

直火調理ができない

オール電化キッチンのデメリットの一つは、直火調理ができない点です。ヒーターによる加熱は直火より弱くなってしまうため、ガスコンロに慣れている場合は物足りなさを感じる可能性があります。

IHクッキングヒーターは電力で高低温を操作するため、見た目による火加減の調節ができません。

料理によってはIHクッキングヒーターが不向きな場合もあるので、オール電化キッチンを検討する際に注意してください。

使えない調理器具がある

オール電化キッチンでは、使えない調理器具があることがデメリットです。IHクッキングヒーターは熱伝導によって加熱するため、ステンレスや銅の鍋が使用できません。

IHクッキングヒーターを導入する場合は、調理器具の買い替えが必要となる可能性があります。

最近ではIHクッキングヒーターで使用できる調理器具も増えているので、表示をみて対応しているものを選びましょう。

導入費用が高い

オール電化キッチンは導入費用が高いことがデメリットの一つです。キッチンオール電化のリフォームにはIHクッキングヒーターと電気給湯器の設置で40~80万円、太陽光パネルの設置で100~200万円かかります。

導入費用が高いことでオール電化キッチンへのリフォームを断念する家庭が多くあります。

オール電化キッチンを検討する際は、節約できる光熱費で設備の導入費用をカバーできるか確認しましょう。

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キッチンをオール電化にする際の注意点

キッチンをオール電化にする際の注意点は、以下の3つです。

・停電に備える

・調理器具を見直す

・マンションに設置できるか確認する

オール電化のリフォームは多くの設備変更を伴い、現状の生活と異なる部分が出てきます。リフォームを検討する際は注意点を確認して、家庭にオール電化キッチンが適しているか判断しましょう。

停電に備える

キッチンをオール電化にする際は、停電に備える必要があります。オール電化キッチンは加熱や湯沸かしを電力で賄っているため、電気が止まってしまうと調理できません。

停電してしまった場合でも温かい食品が食べられるように、カセットコンロや発熱剤などを自宅に用意しておきましょう。

電気給湯器タンク内のお湯は停電中でも利用できる可能性があるため、災害に備えて事前に使い方を調べておくことが賢明です。

調理器具を見直す

キッチンをオール電化にする際は、使用している調理器具を見直す必要があります。普段使っている鍋やフライパンが、IHクッキングヒーターに対応していない場合は、買い替える必要があります。

IHクッキングヒーターで使用できる調理器具は、磁石でくっつく素材であるかを目安にしてください。鍋やフライパンを買い替える際は、IHクッキングヒーター対応の表示を確かめましょう。

マンションに設置できるか確認する

自宅がマンションの場合は、オール電化キッチン導入の可否を確認してください。

オール電化キッチンには200Vの電力を要するため、自宅の電気容量をアップさせる必要があります。

リフォームを検討する際は戸別に電気容量を上げられるか、電気給湯タンクを設置できるかについて管理会社へ問い合わせましょう。

キッチンは便利でお得なオール電化がおすすめ

キッチンは安全性や利便性に優れているオール電化がおすすめです。リフォームを検討する際は、調理器具や工事についての事前確認をしてください。

オール電化キッチンにすれば光熱費を削減できる可能性があるため、気になる際はリフォーム業者に見積りを依頼しましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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