2024年04月12日更新

監修記事

マンションの浴室をリフォームしたい!費用だけでなく管理規約はチェックした?注意点と失敗事例から学ぼう

マンションのお風呂にカビが目立ってきたり劣化が気になったりして、リフォームを検討されている方も多いのではないでしょうか。マンションの浴室をリフォームする際の、費用の相場や工事の手順についてまとめました。また、リフォーム費用を安く抑えるコツや、マンション特有の浴室リフォームの注意点などについても、ご紹介していきます。

マンションの浴室は大部分がユニットバス

普段あまり意識することはないかと思いますが、浴室には「ユニットバス(システムバス)」と「在来工法」という2種類の作り方が存在します。

まずユニットバスとは、壁や床、浴槽などのパーツが全てセットになった規格品の浴室で、システムバスと呼ばれることもあります。

一方、在来工法とは、壁や床、浴槽、シャワーなどのパーツを1つずつ組み合わせて作られた浴室になります。

在来工法は一戸建て住宅で採用されていることが多く、お風呂場の壁などがタイル張りであれば、在来工法の浴室と考えられます。

一般的にマンションの浴室はユニットバス(システムバス)のケースが多いので、こちらの記事ではユニットバスのお風呂場をリフォームする場合について記載しています。

浴室リフォームでできること

浴室リフォームでは、システムバスや浴室の交換などの大規模なものから、その他にも換気扇や給湯器、浴室暖房機の設置のような設備の追加、交換や、手すりを設置してバリアフリー化するといった小規模な工事も行います。

また、給湯器を新しいものに交換して追い炊き機能を追加したり、バスルームの間取りを変更して広くしたりといったこともできますので、目的や予算に合わせて工事方法を選ぶと良いでしょう。

マンションの浴室・お風呂のリフォーム費用や事例は?
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浴室のリフォーム費用は商品価格と工事費用に分けられる

マンションの浴室をリフォームする場合、費用は大きく分けてユニットバスなどの商品価格と、取り付けるための工事費用になります。

まずは商品価格の相場についてご紹介していきます。

ユニットバスの本体価格相場は約40万~

まず、ユニットバスを丸ごと入れ替えるような大規模な浴室リフォームの場合について、ご紹介します。

ユニットバス本体の価格は、浴槽、壁、床といった浴室の設備一式がセットになった価格で表されます。

価格相場はメーカーや商品のグレード、サイズによって大きく異なりますが、平均すると標準グレードで約50万~70万円ハイグレードで約120万~150万円が本体価格の定価となります。

多くの場合、メーカーの定価から約3割程度の割引が行われるため、

・標準グレード:約40万円
・ハイグレード:約120万円

がユニットバスの価格相場となっています。

ユニットバスの価格は素材やオプションにより大きく変わる

脱衣所に設置した浴室乾燥機(施工:ぐっとリフォーム)

ユニットバスの価格は、サイズや素材、オプションの有無などにより大きく変わってきます。

ユニットバスの浴槽の素材はFRP樹脂(繊維強化プラスチック)製と人工大理石製が多く、この2つは比較的手頃な価格帯から商品が存在します。

一方、鋳物ホーロー製の浴槽やヒノキ製の浴槽は、大量生産が難しいことから、商品価格も高めとなっています。

ユニットバスの材質により、保温性の高さや掃除のしやすさなどの機能性も大きく変わります。

そのため見た目や価格だけでなく、自分のライフスタイルにあった機能を持つユニットバスを選ぶことが重要です。

またユニットバスには、浴室の手すりや収納棚、浴室乾燥機、多機能シャワーなど様々なオプションが存在します。

これらのオプションは本体価格に含まれている場合、別料金となる場合、オプションの追加ができない場合など、商品やグレードによって扱いが異なります。

オプションの有無によってリフォーム費用の総額が大きく変わってくることもあるので、どれが標準仕様で組み込まれているものなのか、追加費用はどの程度になるのか、しっかりと確認することが必要です。

マンションの浴室リフォーム費用の相場と工期は?

マンションの浴室リフォームにおいて、費用と工期がどれくらいかかるのか?ということが一番気になるのではないでしょうか。

この記事ではリフォーム費用の相場、リフォームの工期について詳しく解説していきます。

浴室リフォームの内容と費用相場と工期

マンションの浴室リフォームでは、施工内容によって金額や工期に大きな違いがありますので、工事内容別に分かりやすく表でまとめています。

施工内容 相場費用 工期
ユニットバスの交換 50万円〜200万円 2日〜6日
在来工法からユニットバスへの工事 60万円〜130万円 約1週間
天井・壁・床の交換 10万円〜30万円 1日〜2日
浴槽の交換 10万円〜55万円 1日
追い焚き機能の後付け 20万円〜80万円 1日〜1週間
浴室暖房乾燥機の設置 10万円〜30万円 1日
浴室の壁の拡張 15万円〜30万円 約1週間

リフォームにおいて費用が増減する要因は、工事の内容や製品のグレードによるものです。

ユニットバス交換の場合は浴室が一体化しているので費用を比較的抑えることができます。

しかし在来工法の場合は、その家に合わせてオーダーメイドしているのでユニットバスより費用も高額になります。

天井や壁、床については、それぞれの材質によって費用も変わってきます。

ユニットバス交換に付随する工事とその費用相場

ユニットバスの交換には、次のような工程が必要です。

付帯工事として、脱衣所のクロスの張り替えやドア交換についてもご紹介します。

各工程での費用相場について解説します。

解体処分費

ユニットバスのグレードによって費用は変動しますが、解体処分費の相場は10万円〜15万円です。

給排水工事

給排水工事は、ユニットバスに配管をつなぎ直す工事になります。

費用の相場は、6万円〜8万円です。

電気配線工事

ユニットバスの換気扇ダクト、コンセント、照明、スイッチ等の工事費用の相場は、3万円〜5万円です。

ユニットバス取り付け

メーカー施工によるユニットバスの組み立て施工費の相場は、8万円〜10万円です。

クロス張り替え

脱衣所の壁や天井などクロスをパネルやシートに張り替える場合の費用相場は、10万円〜30万円です。

ドア交換

ドアのみを交換するだけなら費用相場は5万円〜10万円ぐらいですが、ドア枠まで交換した場合には、その分の費用が加算されます。

ユニットバスを交換する場合の平均的な工期

ユニットバスを交換する場合には最低でも3日の工期を要し、床や壁を取り壊す場合は1週間以上要することもあります。

1日目は浴室の解体、2日目はユニットの組み立て、3日目は電気の配線やクロスの張り替えなどを行います。

その他浴室リフォームでできること

ユニットバスを交換する大掛かりな工事ではなく、浴室の鏡のみの交換や、浴槽の塗装、手すりの取り付けや、浴室のドアの交換など、部分的なリフォームも可能です。

簡単な工事の場合、数時間から半日程度で済む場合もあります。

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マンションの浴室をリフォームする場合の手順とは?

ユニットバスを入れ替える場合の工事には、いくつかの工程があります。

各工程を順番にご紹介します。

  1. 既存ユニットバスの解体・撤去:現在の浴槽、壁、床材、天井などの各パーツを順番に解体し、撤去します
  2. 給排水管や換気の配管の工事:浴室の給水管や排水管、換気用の配管などを必要に応じて交換し、新しいユニットバスの位置に合わせて設置します
  3. 電気配線工事:基本的には既存の電気配線を再利用することができますが、スイッチ位置の変更などに伴い、微調整が必要です。

    テレビやジャグジーなどの設備を追加する場合には、別途配線工事が必要になります。

    また、新たに浴室暖房乾燥機を取り付ける際は、分電盤から専用電源が必要となるため、注意が必要です

  4. ユニットバスの取り付け:ユニットバスの各パーツを、床、壁、天井といった順に設置していきます。

    防水のためのコーキング処理もここで行います。そして浴槽を設置し、棚やシャワー、ドアなどの付属品も取り付けて完成です

マンションで風呂に追い焚き機能を後付けで加える浴室リフォームは可能?

お風呂に追い焚き機能があると、家族が多い場合や家族の生活時間帯が異なる場合でも便利に利用できます。

追い焚き機能のないマンションのお風呂でも、後付けで追い焚き機能を加えるリフォーム自体は、多くの場合で行うことができます。

追い炊き機能の後付けは、給湯器の変更と浴槽への配管増設によって可能です。

ただし、工事を行うためには条件があったり、場合によっては費用がかさむ可能性があることに注意が必要です。

給湯器は給湯専用タイプから追い焚き機能が付いたタイプに変更する必要があります。

給湯器が浴室の近くに設置されている場合は、比較的容易に取替えができます。

しかし、ベランダや廊下側に給湯器が設置されている場合は、給湯器からの配管が増えるため、壁や床などに穴をあける必要があります。

通常、壁や床などはマンションの共有部分に該当するため、このようなケースでは工事できないことが多く、管理組合から工事許可が下りたとしても費用がかさむことになります。

また、追い焚き用の配管を給湯器から浴槽まで別に設置することになるため、浴槽に穴を開けることになる場合もあります。

一般的なFRP浴槽ならあまり問題ありませんが、人工大理石やホーロー浴槽では穴開けができません。

人工大理石は素材が硬く、ホーローは金属の表面にガラス質の釉薬を焼付けた素材であるため内部から錆が発生しやすいことが理由です。

しかし、この場合は、浴槽自体を交換することで解決することができます。

なお、浴室に配管を増設することになるため、浴室の壁の補修や浴室の解体及び組み立て、場合によっては隣の洗面室の床の開口や復旧なども同時に必要になります。

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狭い浴室でもリフォームは可能?

狭い浴室でもリフォームが可能かどうか、気になっている人も多いと思います。

古いタイプの浴室の場合、リフォームしたくてもユニットバスの規格サイズに合わなくて困っている方も、在来工法でリフォームすることで解消できるかもしれません。

ユニットバスではなく、在来工法の浴室にリフォームすることで余分なスペースをなくし浴室を広くすることができます。

既存のユニットバスよりも広くできる可能性があるので、一度リフォーム業者に相談してみてください。

マンションの浴室を広げるリフォームのやり方とは

マンションの浴室を広げたいと思った場合、どのような方法があるのでしょうか?詳しくご紹介します。

ユニットバスのサイズを変える

ユニットバスには規格があります。

設置場所の条件が合えば、大きいサイズを選ぶことで浴室を広くすることが可能です。

規格は「1014」のように4桁の数字で表し、前2桁が幅、後2桁が奥行を示しています。

マンション用の規格としては、1014(100cm×140cm)、1418(140cm×180cm)、1620(160cm×200cm)が一般的です。

古いマンションでは設置当時に適切な規格がなかったため、浴室自体の大きさに比べて狭いユニットバスを設置しているケースがあります。

この場合は、大きめのユニットバスに交換することで、浴室を広くすることができます。

またマンション特有の大きな梁を避けて設置しているために小さくなっている場合もありますが、梁を避けた形できる

ユニットバスをオーダーメイドで製作しているメーカーを利用すれば、費用はかさむものの、スペースを最大限活用したリフォームを行うことが可能になるでしょう。

浴槽の形を変える

浴槽の形を変えることで浴室を広く感じさせることも可能です。

浴槽の長辺は、1014の場合で100cm以内、1418の場合で140cm以内、1620の場合は160cm以内です。

例えば1014サイズの場合は長辺が100cm以内のため、足を伸ばすには少々窮屈に感じられるようなサイズ感でしょう。

条件が合えば、このような浴槽の長さを別のタイプのものに変更することが可能です。

浴槽の長さを変更できない場合は、浴槽の形を変更したり浴槽の配置を変えることで、快適なお風呂にリフォームすることができるでしょう。

浴槽の型は、スタンダードなストレート浴槽、細長い浴室に合うコーナー浴槽、長方形の一片を斜めにカットしたような斜め浴槽、ゆったりと柔らかな形状の卵型浴槽、浴槽の縁がアーチ状のアーチ型浴槽、広々とした印象のワイド浴槽などがあります。

浴槽の面積が広めの卵型やアーチ型、ワイド浴槽は、ゆったりとした入浴を楽しむことができます。

コーナー浴槽や斜め浴槽は、狭い浴室でも洗い場とのバランスを取りながら、足を延ばして入浴することが可能です。

ハーフユニットバスに変える

浴室の大きさを変えるには、ユニットバスと在来工法の良さを組み合わせた「ハーフユニットバス」を利用するという方法もあります。

床から浴室の下半分は工場で組み立てたユニットバス、壁と天井の上部分は現場で仕上げる在来工法で作られる浴室です。

ハーフユニットバスはユニットバスよりも自由にデザインできることが特徴です。

このため、ハーフユニットバスにすることでより好みのデザインや広さに近い浴室にリフォームすることができるでしょう。

しかし、工場で組み立てる下半分は、多くの場合ユニットバス同様に規格が決まっているため、在来工法よりは制限があります。

また、ユニットバスに比べて費用がかさむ点もデメリットです。

間取りを変える

浴室に隣接する洗面所や収納スペースなどを削ることで、浴室スペースを大きくするという方法もあります。

ただし、マンションでは耐震構造上の理由などで間仕切り壁の位置変更が困難な場合や、給湯設備の移動ができない場合もあります。

なお、最新のユニットバスは、同じ規格でも広めに改造可能なタイプのものもあります。

このタイプでは、ユニットバスが設置されているスペースの大きさ自体は変えずに、配管スペースの工夫などにより規格の範囲内で浴室を広げることができます。

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ユニットバス交換時期の目安は約15年

マンションのユニットバスは、設置から約15年後が交換時期の目安と言われています。

浴室は家の中でも一番湿気や汚れがたまりやすく、また完璧な掃除が難しい場所です。

そのため、キッチンや洗面台、トイレなどの他の水回り箇所と比べても、リフォームの頻度が高い場所になります。

特に浴槽の下に水が入るタイプのユニットバスの場合、浴槽裏でカビが発生し、臭いなどの原因になっていることが多くあります。

また、ドアのパッキンが劣化して隙間が生じ、浴室内の保温性が下がっていることもあります。

もしお風呂場がカビ臭い、冬場の浴室が前より冷えやすくなった、といった気づきがある場合には、早めに浴室のリフォームを検討した方が良いかもしれません。

マンションの浴室リフォームする際の注意点

マンションの浴室をリフォームする際には、次に挙げる注意点を参考にしてみてください。

実際にリフォームした時に、抱えている心配事が払拭されると思います。

ユニットバスの仕様が自宅にあっているか確認する

ユニットバスは、メーカーによって若干サイズが異なります。

現在のユニットバスのサイズが収まるとは限りません。

デザインや色でユニットバスを決めてしまったなど、サイズが合わなくて施工できないという憂き目に遭うこともあるので、ユニットバスを選ぶ際には注意が必要です。

あらかじめ施工業者へ相談し、ご自宅に適したユニットバスのサイズを選びましょう。

予算をあらかじめ決めておく

マンション浴室リフォームを行うにあたっての、予算はあらかじめ決めておく事をおすすめします。

ユニットバスには、「ローグレード」「ミドルグレード」「ハイグレード」があり、グレードごとに価格が違うので、ご自身にあったグレードの選定が必要です。

あらかじめ決めておいた予算内に収まるようにユニットバスのグレードを選択しましょう。

リフォームが可能か管理規約で確認

マンションには建物内でのルールを定めた「管理規約」が存在しますが、お風呂などの水回り設備のリフォームを管理規約で制限しているマンションもあります。
というのも、マンションリフォームの中でも、浴室のリフォームは特に大規模な工事にで、水回り機器の工事には配管工事を伴うことがあり、水回り設備に手を加えた際に施工を誤ると、配管から水が漏れたり階下の部屋が水浸しになったりするためです。

リフォームをする際には、まず管理規約の内容をしっかりと把握しておくことが大事です。

管理組合とリフォームについて協議

マンションでリフォームを行う時は、自分たちが住んでいる専有部分のみの工事でも、管理組合や管理会社に工事を実施して良いか伺いを立てなければなりません。

特に、お風呂の場所を移動するために壁や配管に手を加えるといった、既存の設備に大きく手を加えるような工事を行う場合は、必ず管理会社と工事内容について協議しましょう。

お見積りが大幅に安い場合は注意

リフォーム業者より提示された見積もり金額が異常に安い場合があります。

リフォーム費用が異常に安い場合は、工期が伸びたり、専門業者による施工がされない可能性があり、大きなトラブルになってしまう場合があるかもしれません。

また、補償内容や保証期間が曖昧な可能性もあるため、対応してもらえない場合もあるので念のため注意が必要です。

ユニットバスのサイズを確認する

ユニットバスのサイズを確認することも重要です。

ユニットバスには、メーカー共通の「1216」「1418」などの規格サイズ表記があります。

これは、浴室の壁の「奥行」と「幅」を組み合わせた表記であり、一覧表にまとめて紹介します。

坪数 サイズ 浴室内寸法
0.75坪 1014 100cm×140cm
1116 110cm×160cm
1216 120cm×160cm
1217 120cm×170cm
1317 130cm×170cm
1418 140cm×180cm
1.0坪 1616 160cm×160cm
1717 170cm×170cm
1.25坪 1618 160cm×180cm
1620 160cm×200cm
1621 160cm×210cm
1.5坪 1624 160cm×180cm
1717 160cm×240cm

他の住民に配慮してリフォームを行う

沢山の人が同じ敷地内で生活しているマンションでは、リフォームを行う際には他の入居者に迷惑がかからないよう配慮しなければなりません。

例えば、壁や既存の浴室を解体する時に騒音が発生したり、資材を搬入するためにエレベーターや階段、共用廊下などを一時的に占拠せざるを得なかったりすることもあるでしょう。

あるいは、居住者の共用駐車場に工事用トラックが一時的に停車したり、作業員が敷地内を出入りしたりすることについて、不安を感じる住民もいるかもしれません。

その他、お風呂の配管に手を加える際、一時的に建物全体が断水することもありますので、工事内容や工事による騒音等は、必ず周辺住民に周知しておく必要があります。

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マンションの浴室リフォーム費用を抑える方法

マンションの浴室をリフォームする時に、リフォーム費用を安く抑えたいと考えるのは当然のことです。

マンションの浴室リフォームの費用を安く抑える方法をご紹介します。

水回りのリフォームの実績がある業者さんに依頼する

水回りに関するリフォーム実績に自信がある業者に依頼することで、リフォーム費用を安く抑えることができ、工事の際に安心感も得られます。

工務店だけでなく、水回りの専門業者にも見積もりを依頼することをおすすめします。

相見積もりをして見積内容と金額を比べてみる

1社だけの見積もりではなく、複数の業者から相見積もりを取得して、各社の見積もりに記載されている内容と金額を比較してみましょう。

相見積もりを活用することで、費用の相場より提示された見積もりの金額が高いか安いかが分かるようになります。

全国1000社以上の業者から無料で簡単に相見積もりを取得できる、ハピすむを活用するのもおすすめです。

こちらから無料で簡単に見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。

見積書の中で確認すべき項目

見積書には工事費用、商品の価格、打ち合わせで取り決めた内容等が記載されます。
事前に聞いていた内容と見積書に記載されている内容が異なる場合は、必ず契約前に業者へ確認しましょう。
また、依頼する工事に関して見積書に記載されている内容以外にも請求が発生しないかどうかについても確認しておくと安心です

見積金額が予算をオーバーしていることを相談してみる

見積金額が予算を大幅に超えていた場合、素直に業者へ予算がオーバーしていることを相談してみるのもおすすめです。

場合によっては、工事代金の値引きや、施工可能なユニットバスの提案をされる可能性があります。

必ずしもうまくいくとは言い切れませんが、試してみるメリットはあると思います。

リフォーム内容の変更を出来るだけ抑える

リフォーム内容の変更をできるだけ抑えるのも費用を安く抑えるためには重要です。

そして、リフォーム内容の頻繁な変更は、施工の遅れに繋がりやすいということも念頭におく必要があるでしょう。

リフォーム内容を変更することによって、工期が延びてしまい、使用する材料も変更しなければならないため、頻繁に変更するようなことはできるだけ避けましょう。

業者への印象も悪くなりますし、何も良いことはありません。

メーカー在庫や古いタイプの設備や材料を利用する

浴室のリフォーム費用は大きく分けて工事費用と商品価格の2つに分類されます。
そのため、リフォーム費用を安く抑えようとするのであれば浴槽やタイルなどの材料は価格が安いものを選ぶというのも有効な手段です。

価格が安い材料というとグレードの低い粗悪品であるような印象を受けてしまいますが、必ずしもそうであるとは限りません。
メーカーが大量に抱えている在庫がある場合や、新商品が発売されたことによって型落ちした古いタイプの材料なども安価で販売されることがあります。

素材の選択の幅は多少狭まりますが、価格を抑えながらも高品質の材料を使用したリフォームを行うことができるでしょう。マンションの場合は浴室を設置する場所がある程度決められてしまうため、選べるサイズは限定されてきます。入口の段差や天井の高さ、梁による制限もあり、担当者とよく相談して、細かく希望を伝えておくとよいでしょう。

着工間近になってから追加工事やキャンセルを依頼しない

リフォーム工事を行う業者は、工事に着工する前に作業計画や仕入れ計画に基づき工事の準備を行います。
着工間近の段階では既に必要な材料を仕入れているため、直前で追加工事を依頼してしまうと着工に間に合わない場合があります。

無理を言って直前で追加工事を依頼すると計画を変更しなければならず、工期が延びて追加の費用が発生することもあるでしょう。
着工間近の追加工事は急いで材料の準備をしなければならなくなるため、通常よりも材料費が割高になることもあるかもしれません。

また、直前でのキャンセルも既に用意した材料が無駄になってしまうため不要な出費へつながります。
リフォームを依頼する場合は直前でバタバタして計画を変更することの無いよう、事前にしっかりと計画を立てるようにしましょう。業者が考える当たり前と、リフォームをしたことの無い人が考える当たり前には思わぬ違いがあることがあります。採用しようと思っている設備メーカーのショールームに行き、実際の家との違いに注目して説明などを受けると、思わぬ情報が聞けて、より満足できるリフォームにするヒントとなるでしょう。

浴室のリフォームで活用できる補助金・減税制度

リフォームに掛ける費用はできる限り抑えたいものです。

マンションの浴室リフォームの場合、省エネ化やバリアフリー化といった条件を満たすと、さまざまな補助金や減税制度を利用することが可能になります。

リフォームで所得税や固定資産税が減税に

バリアフリー、省エネ、同居対応、長期優良住宅化といった目的でリフォームを行った場合、工事費の10%分が施工した年度の所得税から控除されます

5年以上のリフォームローンを利用してリフォームを行った場合には、毎年ローン残高の1%が控除されるなどの優遇があります。

また、要件を満たすリフォームを行った場合には、家屋の固定資産税が2分の1~3分の1減額されるという制度もあります。

要支援・要介護認定者がいる場合、介護保険の補助金が利用可能

リフォーム予定の住宅に、要支援もしくは要介護の認定を受けている家族がいる場合には、介護保険から最大20万円の補助金を受け取ることができます。

対象となるリフォーム内容は手すりの取り付け、段差の解消、滑りにくい床材への変更などで、これらのリフォームに付帯して必要となる壁の下地補強や給排水設備工事なども含まれます。

介護保険を利用したリフォームには、必ず事前申請が必要になるため、担当のケアマネジャーなどに相談してみるのがよいでしょう。

参照:介護保険における福祉用具、住宅改修(厚生労働省)

自治体のリフォーム支援制度をチェック

各自治体では、リフォームに関する補助金や融資などさまざまな支援制度が設けられています。

支援内容や対象条件は自治体により異なりますので、お住まいの自治体の制度を確認してみてください。

自治体によっては、都道府県内または市町村内の施工業者を起用してリフォームを行うことを、補助金適用の条件にしているところもあります。

リフォーム費用は贈与税が非課税に

もしリフォームに掛かる費用を親や祖父母などの直系尊属から支援してもらった場合には、贈与税を非課税とすることができます。

現在のところ平成33年末までの適用予定で、確定申告による申告が必要になります。

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マンションの浴室リフォームでよくある失敗

ここではマンションの浴室リフォームでの失敗事例についてご紹介します。

次に挙げる失敗事例を参考に、今後ご自身がリフォームする際に失敗しないようにしましょう。

浴室の場所を理想の場所に移動できなかった!

給排水管が配置されている場所や、マンションの利用規約の内容により、浴室の移動ができない場合があります。

移動できたとしても、浴室と床下の排水口との距離が長くなることで水が流れにくくなり、排水ができないなどのトラブルにもなりかねません。

リフォームする際には、あらかじめマンションの図面やマンションの管理規約を必ず確認しておきましょう。

浴室が狭くユニットバスが設置できない!

浴室の面積が狭い場合、ユニットバスが設置できない場合があります。

マンションの構造上の問題とマンションの管理規約の内容により、施工の自由度が低いためです。

いかなる理由であっても、マンションの躯体部分を変更することはできません。

ただし、間仕切り壁の拡張リフォームを行い、浴室を設置できる場合もあるので業者に相談してみましょう。

管理規約の確認や管理組合への申請をしていなかった

管理規約や、管理組合への申請を忘れていたために、後々契約トラブルにもなりかねません。

管理規約は、マンションの入居者が守らなければならないルールです。

その内容には、リフォームに関する事項も記載されています。

そして、リフォームを行う旨を管理会社などに事前に申請をしておくことも必要です。

申請することを怠ったために、最悪のケースとして近隣住民の賛同が得られず工事ができないこともあります。

管理規約の確認と管理組合への申請は必ずしておきましょう。

追加費用が必要になるといわれてしまった

浴室リフォーム後に追加費用が必要だと言われてしまったという事例もあります。

工事中に壁の内部の柱が腐っていたことが発覚し、追加で補修や補強を行うという場合もあります。

壁の内部の不良であるため工事をして初めて発覚することなのですが、工事の前に業者と綿密に打ち合わせておくことで、追加費用がかかる場合とそうではない場合にはどういう事項があるのか把握しておきましょう。

マンションの浴室リフォームはどこに頼む?

リフォームを請け負う主な会社の種類には、ハウスメーカー系列リフォーム会社、リフォーム専門店、工務店や設計事務所、建築業ではない他業種のリフォーム部門などがあります。

ハウスメーカー系列リフォーム会社

大手ハウスメーカーは新築が中心ですが、リフォーム部門を設けている会社も多くなってきました。

会社のブランドイメージが確立しているため、安心感があることが強みです。

また会社自体に設計士やリフォームデザイナーが存在するため、建替えや大規模なリフォームを得意としている会社が多いこともメリットです。

一方、会社規模が大きく人件費や広告費などの一般管理費も余分にかかることや、実際のリフォーム工事は工務店などに外注することも多く、費用が高めになりやすいことがデメリットです。

リフォーム専門店

リフォーム専門店はリフォームやリノベーションを専門に手掛け、リノベーションブームなどのけん引役としてリフォーム市場を拡大してきました。

大手ハウスメーカーほど知名度はありませんが、設計士が選べたり、海外の建材や設備に詳しいなど、独自の特徴を持っている会社もあります。

リフォームに関する豊富な経験や知識があり、水回り設備の交換などの小規模なリフォームから、増改築などの大規模なリフォームまで対応できることがメリットです。

一方、内装のみ、外壁・屋根のリフォームのみなど、請け負うリフォーム内容が特化している会社が多いことに注意が必要です。

工務店や設計事務所

工務店は、自社で案件を受注するだけでなく、大手ハウスメーカーなどからの仕事を請け負い、実際の工事を担当していることが多いのが特徴だと言えます。

そのため、技術力が高い業者が多いことがメリットです。

また設計事務所は、リノベーションなどの大規模なリフォームを得意とすることが多いことが特徴です。

耐震や断熱、バリアフリー化などに詳しい会社も多いと言えますが、一般的に小規模なリフォームは請け負わない傾向があります。

設計料はかかりますが、高いデザイン性や独自性にこだわりたい場合には、施工業者とは違う立場で設計をしてもらうことができます。

一方、どちらも会社単独ですべてのリフォーム工事を請け負うまでの体制がない会社が多いことがデメリットだと言えるでしょう。

建築ではない他業種のリフォーム部門

本業が建築ではない他業種の会社でも、リフォーム工事を請け負っています。

近年では、ホームセンターや家電量販店、電気会社、水道会社、ガス会社、設備メーカーなど、リフォーム需要の増加に伴って様々な業種からリフォーム業界に参入してきています。

ホームセンターや家電量販店のリフォームは、商品の仕入れや販売で取引のある大手メーカーなどの既製品を利用するリフォームが多いのが特徴です。

複雑なリフォームは扱っていない会社が多い半面、小規模で標準的なリフォームをコストを抑えて行いたい場合に向いていると言えるでしょう。

水道や電気、ガスの供給会社では、水漏れ修理や電気の配線工事、給湯器の交換、ガスの配管工事など、自社の専門性を活かしたリフォーム事業を行なっていることが特徴です。

その反面、リフォーム全般には対応していないことが一般的です。

このような住宅設備メーカーによるリフォームは、そのメーカーの特定の機器などを設置する場合に適していると言えるでしょう。

見積もり依頼の時に大まかな希望を伝えてどのような提案があるかによって会社の得手不得手がある程度見えてきますので不満や希望がある場合は解消する方法がないか聞いてみるとよいでしょう。

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工事金額毎の施工事例

マンションのおける浴室リフォーム工事の価格帯別の施工事例をご紹介します。

100万円以下の施工事例

賃貸物件のユニットバスをリフォーム


リクシル「BW」で1116サイズ(1100mm × 1600mm)のユニットにリフォーム 画像提供元:みやこリフォーム

施工費用 68万4,000円(税込)
工期 6日
建物 マンション
リフォーム内容
  • リクシルのユニットバス「BW」1116サイズへのお風呂リフォーム
  • 浴室横に洗面台を増設
  • 洗面台は薄型のリクシル「リフラ」間口60㎝に新しく交換

リクシルのユニットバス「BW」は、リーズナブルな価格設定であるため賃貸マンションで多く導入されています。

シャワーや水栓部分を樹脂製のものに変えることで、リフォーム費用をさらに抑えることができます。

オプションでオーソドックスなアクセントパネルを設置し、多くの人の目に留まるような仕様にしました。

洗面台の前にトイレのドアがあり、洗面台とドアとの緩衝を防ぐため、奥行きが37cmと薄型の洗面台「リフラ」を導入しています。

予算100万円以内でのマンション浴室リフォーム


リクシル「リノビオV」へのユニットバス交換で、リフォーム費用を100万円程に抑えました 画像提供元:みやこリフォーム

施工費用 105万7,000円(税込)
工期 6日
建物 マンション
リフォーム内容
  • リクシル「リノビオV」へのユニットバス交換
  • パナソニック「Mライン」への洗面台交換
  • 洗面所のクロス・クッションフロア張替え

ユニットバスと洗面所のリフォームを予算100万円程度に抑えた事例です。

ユニットバスはリクシルの「リノビオV」という中間のグレードのものを導入し、洗面台はパナソニックの「Mライン」というシンプルな洗面台を選ぶことでリフォーム費用を抑えています。

ユニットバスと洗面台のリフォームを100万円で施工


ユニットバスと洗面台など水回りをリフォーム 画像提供元:みやこリフォーム

施工費用 110万円(税込)
工期 6日
建物 マンション
リフォーム内容
  • 新規ユニットバスのリクシル「リノビオ」に交換
  • 追い炊きアダプターの設置
  • 既設浴室暖房乾燥機撤去
  • 洗面台交換
  • 洗濯機パン交換
  • 洗面所クロス・床張り替え
  • 既設設備撤去・解体・廃材処分

30年経過したユニットバスのお風呂をリクシルの「リノビオ」に新しく交換しました。

浴槽サイズが同じでありながら、湯船にゆったりと入れるようになっています。

さらに掃除がしやすく、お手入れも楽になったようです。

洗面台も収納性が高く、掃除がしやすいタイプに交換した後、洗面所のクロスと床も張り直しています。

150万円前後の施工事例

少し大きめな1620のユニットバスにリフォーム


人造大理石の浴槽、TOTO「サザナ」にリフォームした事例 画像提供元:みやこリフォーム

施工費用 145万2,000円(税込)
工期 6日
建物 マンション
リフォーム内容
  • 新規ユニットバスをTOTOの「サザナ」1620サイズに交換
  • 新規洗面台をTOTOの「サクア」に交換
  • ガス式浴室暖房乾燥機をノーリツの「カワック」に交換
  • 既設各設備の解体・撤去・廃材処分

中古マンションのお風呂と洗面所をリフォームした事例になります。

普通サイズより少し大きい1620サイズの浴槽は、ゆったり入れる広さになりました。

浴槽を人造大理石にグレードアップしたことで、質感や見た目も高級感が出ています。

設置してから20年が経過している浴室暖房乾燥機も、今後故障する可能性も考慮して新しく交換しました。

今まで使っていた洗面所のサイズが大きかったため、一回り小さくして周りのスペースが取れるようになり、空いたスペースが自由に使えています。

デッドスペースを活用し浴室を広々した空間に


お掃除が楽になる自動洗浄浴槽のTOTO「マンションリモデルWY」へリフォーム 画像提供元:みやこリフォーム

施工費用 147万2,000円(税込)
工期 6日
建物 マンション
リフォーム内容
  • ユニットバスをTOTOユニットバス「マンションリモデルWY」に交換
  • お掃除浴槽に床ワイパーの機能が新たに加わった
  • 浴室暖房乾燥機を新しく設置
  • 脱衣所のクロスを張り替え

TOTOの「マンションリモデルバスルーム」にリフォームした事例です。

ユニットバスの壁内にあったデッドスペースを極力減らすことができたため、浴室を拡張することなくゆとりを感じられるようになりました。

浴室の床と浴槽をボタン一つで洗浄してくれるようになり、浴槽がキレイなままで長持ちしているそうです。

マンションの浴室をサイズアップしたリフォーム


TOTO「リモデル」でサイズアップに成功した事例 画像提供元:フレッシュハウス

施工費用 100万円〜300万円
工期 1週間
建物 マンション
リフォーム内容 浴室のサイズアップ

TOTOの「リモデルバスルーム」により、浴室のサイズを従来の1216サイズから1317サイズにしたことでゆったりとした浴槽になりました。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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