2023年11月20日更新

監修記事

二世帯住宅のリフォームと建て替えを比較!完全分離型、半同居型などの費用相場も紹介します

二世帯住宅にリフォーム、または建て替えを行うときは、作りたい二世帯住宅のスタイルをしっかり把握しておきましょう。この記事では、二世帯住宅でリフォームと建て替えを行ったときの、それぞれの費用差やメリット・デメリットについて解説しています。

二世帯住宅のリフォームと建て替えを比較

家を新築せずとも、今ある家にリフォームまたは建て替えを行うことで、二世帯住宅を手に入れることができます。

しかし、リフォームと建て替えでは、費用相場だけでなく、メリット・デメリットにも違いがあります。

それぞれの特徴をよく比較し、理想とする二世帯住宅のスタイルに最も近いものを選びましょう。

多様な二世帯住宅のスタイル

二世帯住宅は、二家族がどの程度生活を共にするかで、間取りの作り方も異なります。

リフォームと建て替えのどちらを選ぶべきか検討する前に、まずは、二世帯住宅のスタイルの違いを知って、どのスタイルを手に入れたいのか明確にしておきましょう。

完全同居型の二世帯住宅

キッチンやお風呂、トイレなどを共有し、一つの家を二つの家族で共有するスタイルです。設備を増やす必要がない分、限られた面積の中で、二家族が過ごしやすい動線を確保しなければなりません。

半同居型の二世帯住宅

お風呂やトイレの一部をそれぞれの家族で使い分け、必要に応じて共有するスタイルです。お互いの距離感を保ちやすく、家事や子育てを協力して行いやすいというメリットがあります。

完全分離型の二世帯住宅

すべての設備を二家族分用意し、生活を完全に区切るスタイルです。水回り設備などが二家族分必要となるため、ある程度の建築面積を要します。

二世帯住宅の外階段リフォームにかかる費用についてはこちら

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二世帯住宅のリフォームの特徴

まずは、リフォームで二世帯住宅を作るときの、メリットやデメリット、費用相場を見てみましょう。

リフォームで二世帯住宅を作るメリット

極論を述べると、キッチンや洗面台などを追加するだけでも、二世帯住宅にリフォームすることは可能です。

そのため、完全同居型や半同居型の二世帯住宅であれば、建て替えのように高額な費用をかけなくても、最低限のリフォームで、二家族が最も快適に過ごせる住まいを手に入れることができます。

また、家をいったん全て解体し、新たな間取りを作成する建て替えは、それまでその家に住んでいた家族も、新しい間取りに慣れるまで時間がかかってしまいます。

リフォームであれば、現在の暮らしで不便に感じている箇所や、二世帯住宅に適さない箇所のみ手を加え、元の家の便利さや面影を残したまま二世帯住宅を手に入れることができるでしょう。

リフォームで二世帯住宅を作るデメリット

完全分離型の二世帯住宅をリフォームで作る場合は、限られた面積の中で二家族分の設備や部屋を確保しなければならず、間取り作りは非常に頭を悩ませることになるでしょう。

単純にキッチンや洗面台を空いたスペースに追加しただけでは、動きにくい動線になってしまったり、物が溢れたりして、使いづらい家になってしまう恐れがあります。

二世帯住宅のリフォーム費用相場

洗面台やトイレなどの設備を追加するだけの簡易なリフォームであれば、設備の価格を含めても、約50~100万円で行うことができます。

しかし、間仕切り壁を撤去して内装を作り替えたり、部屋を増設したりする大規模なリフォームになると、費用は約500~800万円と高額になります。

完全分離型の二世帯住宅にリフォームする場合は、玄関ドアの追加や水回り設備一式の追加、部屋の増築等が加わり、新築住宅とほぼ同程度の、約1,500万円以上の費用が必要です。

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二世帯住宅の建て替えの特徴

二世帯住宅に建て替えを行うときは、その費用対効果をよく検討しておかなければなりません。

建て替えで二世帯住宅を作るメリット

部分的なリフォームと比較すると、二つの世帯が最も暮らしやすい家を手に入れる方法として、建て替えは最も効率が良いと言えるでしょう。

玄関ドアの追加や、階段の位置変更など、二世帯が使いやすい間取りを、既存の家の造りを気にせずに工事で追加することができます。

一方、リフォームの場合、階段の位置変更が家の耐久性を大きく落とす恐れがあるためできないなど、既存の家の状態が、工事の制約となることがあります。

既存の家の状態を気にせずに、自由にプランニングが行える点が、建て替えで二世帯住宅を手に入れるときの大きなメリットです。

ただし、高額な費用をかける分、プランニングは無駄のないように行わなければなりません。

二世帯住宅のリフォームと建て替えを比較!完全分離型、半同居型などの費用相場も紹介します

建て替えで二世帯住宅を作るデメリット

建て替えのデメリットは、総費用が高額になることを覚悟しなければならない点です。

建物をいったん解体し、新たにもう一棟作る建て替えは、当然ながらリフォームよりも費用が高額になります。

特に、完全分離型の二世帯住宅となれば、二家族分の設備が必要となるため、建築費に設備の費用も加わり、場合によっては新築以上の費用になることもあるでしょう。

二世帯住宅の建て替え費用相場

二世帯住宅に建て替える費用は、約1,500~2,500万円あたりが相場となっています。

完全同居型の二世帯住宅であれば、約2,000万円以下で建て替えが可能なケースもありますが、完全分離型の広い二世帯住宅の場合、約3,000~4,500万円近い費用が必要になることもあるでしょう。

建て替えがリフォームよりも高額になる理由として、リフォーム以上に大規模な解体工事が発生することが第一に挙げられます。

解体工事費用は、1坪あたり約2~5万円が相場となっており、家一棟を解体した場合、廃材処分費用も含めると、約100~300万円が必要になります。

さらに、建て替えはリフォームとは違い、登記手続きが必ず発生します。

建物を一度すべて解体するときは、建物が無くなったことを示す「滅失登記」を行わなければなりません。

次に、建物が完成した後は、建物が新たに出来たことを示す「表題登記」と、所有者を示す「所有権保存登記」が必要です。

その他、ローンを組んで建て替えを行った場合は、「抵当権設定費用」も発生します。

これらの登記申請費用は、約15~30万円が相場となっています。

住宅リフォームの減税や補助

住宅の建て替えやリフォームには各種の減税や補助金の制度があり、一定の条件で支援を受けることができます。

補助金については、各自治体により各種の制度が増えたり、内容が変化していますので最新の情報を確認しておきましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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