2024年03月19日更新

監修記事

トイレのドアを引き戸にするリフォーム費用・価格は?

バリアフリー住宅が増える現代、高齢者にとってもトイレのドアは開閉が楽な引き戸がおススメです。ドアは開き戸から引き戸に交換することが可能なのをご存知ですか?家のトイレも引き戸にリフォームしましょう。気になる引き戸の価格やリフォーム費用をお伝えします。

将来を見越して高齢者に優しい引き戸のトイレに

住まいには部屋の数だけドアもありますが、そのスタイルは間取りや間口によってさまざまですね。

一般的には開き戸が多いようですが、高齢者のことを考えると引き戸タイプのドアがおすすめです。

トイレは住まいの中でもひとりで使用する空間。

高齢者の方でもひとりでも安心して出入りできるトイレであることが第一です。

トイレのドアも引き戸にリフォームして、暮らしやすい住まいにしたいですね。

介護保険が使える住宅改修(リフォーム) 特徴と活用方法

トイレの引き戸タイプのドアのメリット・デメリットに関するより詳しい記事はこちら

既設のトイレのドアを開き戸から引き戸にしたい場合、まずは引き戸の設置が可能かどうかが問題となります。

引き戸は、ドアを開けた時に戸の納まるスペース(引き込みスペース)となる壁が必要になります。

また、既存の電気配線が戸袋になるスペースにあった場合には配線工事が生じます。

引き戸の引き込みスペースが確保できれば、施工が簡単なアウトセット引き戸で、壁を壊すことなくリフォームが可能になります。

引き戸タイプのメリットは?

扉の開閉方法はいくつかあります。開き戸タイプ、引き戸タイプ、引き違い戸、吊り折り戸が代表的です。バリアフリーを考えた時、どのタイプのドアが適していると思いますか?

開き戸タイプのドアの開閉は扉を手前に引いたり奥側に押したりしなければなりませんが、住宅用のトイレは室内が広くないことから、手前の廊下側に開くドアが多く、開閉のための空間はデッドスペースになってしまいます。

その点、引き戸タイプのドアならスライドするだけなので、車椅子での出入りがしやすいですね。開き戸の間口が充分であれば、スムーズに出入りすることができるでしょう。

高齢者施設や病院に引き戸が多いのも、車椅子の使用を考えて設計されているためです。

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引き戸タイプのデメリットは?

引き戸タイプは、戸の引き込み先に戸が収まる分の壁が必要になるので、間取りによっては設置できない場合もあります。

例えば廊下の突き当たりに開き戸タイプのトイレがある場合など、間口が廊下と同幅のため、引き込み先のスペースを確保することができません。

引き戸にドアリフォームする際には、トイレの位置と間取りを確認してみましょう。

開き戸タイプは扉の開閉でデッドスペースができてしまうのに対し、戸袋のスペースさえあれば良い引き戸の方が空間を広く使えます。但し、扉枠が設置される側の壁には物を置くことができないデメリットがあります。

引き戸タイプのドアの種類は?

トイレのドアを引き戸にリフォームするメリットとデメリットは?

引き戸タイプにはアウトセットタイプ、戸袋タイプ、引き込みタイプなどがあります。

アウトセットタイプの引き戸は開口部と引込のスペースさえあれば壁の上下にレールを設置するだけなので、簡単にリフォームできることがメリットです。扉側にはデッドスペースができるのと、廊下側やトイレ内に取り付ける場合は扉が壁から出てしまう点に注意が必要です。

戸袋タイプは壁の厚み内に扉が収まるため、狭い廊下やトイレ内に扉があっても、室内幅に影響しないとういうメリットがあります。戸袋部分の工事が必要となりますので、アウトセットに比べると工事が大がかりとなりますが、よくある引き戸タイプの1つです。

引き込みタイプは扉を開けた時、壁の中に収められるので、外側・内側ともデッドスペースがなくなり、壁に物を置くことが可能になりますが、アウトセット方式に比べると一旦壁を撤去し、壁を作り直す工事が必要となります。また、壁の厚みによっては施工できない場合があります。見た目はとてもすっきりとしていますが、扉の納まる壁内部の掃除が難しいというデメリットもあるので、よく長所と短所をよく理解することが大切です。

いずれのタイプも一長一短なので、予算や設置するトイレの状況によって選ぶと良いでしょう。

介護トイレにリフォームする費用はこちらの記事で説明しています

介護トイレのおすすめメーカーはこちらの記事で説明しています

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引き戸に交換するリフォーム費用

開き戸から引き戸にリフォームする際、壁を壊す大掛かりな工事でなければそれほどリフォーム費用はかかりません。

アウトセット方式の引き戸であれば、レールとの取り付けと調整で短時間で交換可能でしょう。

既設ドアの撤去費用:約3,000~5,000円前後
新規引き戸の設置費用:約2万~2万5,000円前後

引き戸本体価格と合わせるとリフォーム費用は約15万円前後です。

>>トイレの内装・交換リフォームの費用はこちらの記事で紹介!

引き戸タイプのドアの価格を調べましょう

住宅建材メーカーからラインナップされている内装ドアは、引き戸タイプも多彩なデザインがあります。

リフォーム向きのアウトセット方式なら施工も簡単です。

LIXILのリフォーム用内装ドア

建築材料から内装建具、住宅設備まで手掛ける住まいの総合メーカーであるLIXILは「ファミリーライン」シリーズにリフォーム向きのアウトセット引き戸があり、壁の上部にレールを設置するだけでリフォームができます。

デザインも豊富にあり、錠付き、換気口の開閉が可能なトイレのドアに最適なタイプもあります。

小さな採光窓もあり、照明の消し忘れにも対応しています。

ファミリーライン(アウトセット方式)
採光窓・錠付き・換気口開閉機能付き
サイズ:W1,644~1,824mm
ドア本体価格:約6万9,000円
レール価格:約2万1,000円

Panasonicのアウトセット方式引き戸

電気製品メーカーのPanasonicでは、住宅設備や内装建具も多く扱っています。

多機能な「VERITAS」シリーズにはリフォームに最適なアウトセット方式の引き戸もラインナップ。

バネを利用した「かってにクローズ機構」は、車椅子で前向きに入った時も自動でドアが閉まる便利な機能です。

全開時はストッパーが効くので、身体を挟まれる心配もありません。

錠付きトイレ用の引き戸タイプは5種類のデザインが揃っています。

VERITAS(上吊り引き戸)

サイズ:1間
片開き引き戸価格:約9万~12万円

ダイケンの上吊り引き戸

ダイケンはビル建材をはじめ、インテリア素材やエクステリア建材、サッシや窓、金物製品などがメイン商材です。

「ハピアベイシス」の片引き吊り戸は入隅収まりにも対応できるらくらく施工で、控え壁を作る必要がないリフォームに最適な引き戸です。

既設の開き戸の入隅部の枠をそのまま利用して、片引きを上貼りします。入隅枠で壁にすっきり戸が納まります。

ハピアベイシス(片引き吊り戸・カマ錠付き)
サイズ:1,450~1,750mm
片引き吊り戸価格:約9万円~

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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